いわしとめざしの違いを聞かれた時、
きちんと説明できる人は少ないはず。
確かに、この二つって、違いがよく分かりませんよね。
一体どんな違いがあるんでしょうか?
今回は、実はあまりよく知られていない、
いわしとめざしの違いは何かと、その栄養について解説していきます。
めざしといわしって違うものなの?栄養や塩分の違いは?
いわしとは魚の一種のことです。
一般的には、
マイワシ、
ウルメイワシ、
カタクチイワシ、
の3種を総じて、いわしと呼びます。
そしてめざしとは、実は魚の種類ではなく、
いわしを塩漬けにした後、目の部分に竹串やワラを通して、
数匹を連ねて乾燥させたもの。
つまり、いわしの干物のことをめざし、
というんですね。
ちなみに、めざしの漢字は『目刺』と書きます。
いわしは刺身や塩焼き、天ぷらなどにして食べますが、
めざしはそのままではなく、焼いてから食べるのが一般的。
栄養価も高く、ししゃものように頭から丸ごと食べられるので、
豊富なカルシウムを摂ることが出来ます。
また、この他に、
良質なたんぱく質やビタミンB、
ビタミンD、ビタミンE、鉄分、カリウム、葉酸、
そして血液をサラサラにしてくれるEPAやDHAなど、
色々な栄養が含まれているんですよ。
めざしは、いわしを丸干しにしている分、
より栄養価が高くなっているのですが、
保存がきくように塩漬けされているので塩分も高め。
そのため、高血圧の人は食べ過ぎないよう、
注意が必要です。
でも摂り過ぎにさえ気を付けていれば、
動脈硬化やガン、認知症の予防にもなるとされ、
疲労回復や骨を丈夫にしてくれる効果も期待できるんですよ。
生のいわしはもちろん、めざしもスーパーで売っているので、
ぜひ食事にとり入れてみてはいかがでしょうか?
めざしの食べ過ぎは通風などの恐れも!
いわしやめざしを食べる際、気を付けないといけないのは、
塩分だけではありません。
実はいわしには、
痛風の原因とされるプリン体が多く含まれているんですよ。
また、脂質そのものも多いため、
摂り過ぎてしまうと痛風になってしまう可能性があるんです。
いわしでさえプリン体と脂質が多いのに、
めざしともなれば、塩分まで加わっているので、
かなり食べ過ぎには気を付けたいですよね。
特にめざしって、ご飯のおかずだけでなく、
おつまみとしても人気なので、
お酒好きな人は特に注意しましょう。
ちなみに、
にぼしやシラス、ちりめんじゃこ、
アンチョビなどもいわしなので、
痛風の人はこれらの魚も控えた方が良いですね。
でも、例えどんな健康的な食べ物であっても、
食べ過ぎれば、逆に身体に良くありません。
あくまで食べ過ぎなければ、
いわしもめざしもすごく身体に良いものなので、
適量を守って、摂っていくようにしましょう。
まとめ
いわしは魚の種類であり、
めざしはそのいわしを塩漬けにして、
目の部分に竹串などを数匹通して、
一連にしたもののことです。
めざしの方がいわしよりも栄養があるのですが、
塩分も高くなってしまうので、
高血圧な人には注意が必要。
また、いわしそのものにも、
プリン体や脂質が多いため、
摂り過ぎには十分に気を付けましょう。