大晦日とは、1年の最後の日である
12月31日ということで、
誰しもが知っている言葉ですね。
では、晦日や小晦日という日を
知っていますか?
大晦日はみんな知っているけれど、
晦日や小晦日に関しては、
聞いたことがないという人が
多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
晦日や小晦日とは一体どんな日なのか
ご紹介します。
◆晦日、大晦日、小晦日・・・それぞれの意味って?
では早速、晦日、大晦日、小晦日の意味を
それぞれご紹介します。
- 晦日
晦日とは、毎月の最終日のことです。
つまり、30日だったり31日だったり、
2月は28日か29日だったり。
読み方は『みそか』ですが、『つごもり』や、
『かいじつ』という場合もあります。
- 大晦日
ご存知の通り、1年の最後の日、
12月31日のこと。
大掃除をしたり、年越しそばを食べたり、
除夜の鐘を聞いたりして過ごすのが
一般的ですね。
毎月の最終日である晦日に対して、
12月31日は1年の最終日であることから、
晦日に『大』を付けて、
『大晦日』という日になりました。
ちなみに、大晦日の読み方は
『おおみそか』か『おおつごもり』です。
『おおかいじつ』とは読まないので、
注意してくださいね。
- 小晦日
小晦日は、大晦日の前日である
12月30日のことです。
大晦日の前日だから、
『小』がついて小晦日
というのですね。
ちなみに小晦日の読み方は
『こつごもり』です。
要約すると、
晦日…毎月の最終日
大晦日…1年の最終日
小晦日…大晦日の前日
ということです。
覚えておくと、
何かの役に立つかもしれませんよ!
◆晦日月なんてものもある!いったい何?
晦日月(みそかづき)という言葉を
知っていますか?
晦日月とは、
満月や三日月、新月などと同じ、
月の満ち欠けの度合いなのです。
『三十月』とも表記することがあり、
だいたい毎月の終わり頃、
つまり30日頃に見えることから、
この名前が付きました。
といっても、満月や三日月と違って、
晦日月って『隠れた月』
と呼ばれることもあり、
ほとんど欠けていて、
見えない月なのですよね。
元々、『晦』という字は
『暗い』という意味があり、
月が出なくて暗い夜
を指し示しています。
また、『つごもり』という言葉も、
『月籠り(つきこもり)』という言葉が
由来なのですね。
つまり、毎月の最終日は
夜空にお月様が見えない、
ということになります。
このことから、
晦日の月は、『絶対にありえないこと』、
というものの例えで使われます。
『女郎に誠があれば晦日に月が出る』
という言葉がありますが、
これは、女郎つまり遊女が誠意を持って、
客に接するということは、
晦日に月が出るくらいに絶対にあり得ない、
という意味なのです。
そのくらい月の満ち欠けって、
人間の暮らしに深く関わり、
注目されていたのですね。
◆まとめ
晦日は毎月の最終日、
大晦日は一年の最終日、
そして小晦日は大晦日の前日、
つまり12月30日
のことだったのです。
大晦日に
『大』という字が付くのには、
ちゃんとした訳があったのですね。
また、小晦日というのも、
ちゃんと存在していました。
そして晦日月とは、
月末の見えないお月様
のことだったのです。
現代でこそ、
あまり月は中秋の名月などの
季節行事でもない限り、
あまり注目されませんが、
これを機に、
月にもっと注目してみても
良いのではないでしょうか?