家族や親戚の人が亡くなり、喪中になってしまった時、
お正月に初詣に行っても良いのでしょうか?
喪中の時って、なんだか神社など神聖な場所に行っても良いのか、
ちょっと戸惑いますよね。
なんだかバチが当たりそうな気もするし…。
そこで今回は、喪中の時に初詣に行くのは是か非か、
素朴な疑問にお答えします。
葬式後の神社へはいついける?寺は大丈夫?
近親者の死亡により、喪中になってしまったら、
お正月に神社の参拝は控えるべき、という話がありますが、
実際には、喪中ではなく忌中(きちゅう)の間は、
神社に参拝してはいけないのです。
喪中は故人を偲びつつも、元の生活へと戻っていく期間であり、
忌中は故人を偲び、身を慎んで外出や社交的な行動を控える期間です。
忌中の期間は、亡くなったのが親や配偶者なら、
ご不幸があった日から50日間で、
兄弟姉妹や自分の子供なら20日間。
祖父母やその他の親戚が亡くなった場合は、
忌中の期間は1~3日ほどです。
つまり、その期間さえ過ぎていれば、
喪中であっても、神社にお参りしても大丈夫なんですよ。
ちなみに、なぜ忌中の時は神社に参拝してはいけないかというと、
神道では、死を穢れ(けがれ)と考えるのです。
また、神社にお祀りされている神様も、死の穢れを嫌うため、
身内にご不幸があり、まだ忌中が明けでないのなら、
鳥居より先には行かないようにしましょう。
ちなみに、初詣だけでなく、神前結婚式の出席や祭事など、
神社に足を踏み入れなければならない慶事も、
忌中の時は避けるようにした方が良いですね。
忌中でも参拝してしまうと、
死の穢れを神前に持ってきてしまうことになるため、
神道ではとっても不敬な行為になってしまうんです。
そうすると、せっかく祈願をしても、
意味がないばかりか、神罰が下るとも言われているので、
神社への参拝はやめておきましょう。
でも、忌中に初詣に行くこと自体がいけないわけではないです。
忌中だけれど、どうしても初詣に行きたい場合は、
神社ではなくお寺に行くようにしましょう。
お寺ならば、忌中に行っても構いませんよ。
合わせて知っておきたい、鳥居がくぐれない場合。生理でも良くない!?
女性にとっては、かなり理不尽なことなんですが、
生理中も鳥居をくぐってはいけない、という話があるんです。
その理由は、生理中の女性は不浄であると考えられていたため、
神聖な神社に入ってはいけないとされてきたからなんですね。
でも実は、生理中の女性が汚いから参拝できない、
ということではなく、生理中は女性の身体が弱っているから、
無理をしてはいけない、ということだったんですよ。
実際に、神社に従事する巫女も、
生理の期間中は無理のないように、
業務内容が制限される場合もあります。
つまり、女性の身体を気遣って、無理して参拝しなくて良いよ、
ということだったんですね。
だから、別に、無理をしていないのであれば、
参拝者はそこまで神経質にならずに、
生理中であっても、普通に鳥居もくぐって良いし、
参拝もして大丈夫なんですよ。
まとめ
身内にご不幸があった時、喪中であっても、
忌中が明けていれば、初詣に行っても構いません。
また、忌中であったとしても、
お寺に初詣に行くことは問題ありませんよ。
また、生理中の女性が神社に参拝すると不敬になる、
ということはないですので、身体を労わっているのであれば、
鳥居をくぐることも、お参りすることもOKなんです。
ということで、神社への参拝は、
忌中の時だけ避けるようにしましょう。