漢方薬って一体どんな効能があるかご存知ですか?
副作用が無いのか。
効き目があるのか。
漢方薬によっては、
気をつけて服用しなければいけないものもあります。
正しい知識と正しい飲み方でつらい鼻づまりを治しましょう。
鼻づまりに対応できる漢方一覧。子どもでも安心なものも。
鼻づまりの症状にも様々なものがあります。
それでは、様々な鼻づまりの症状別で、
漢方薬をご紹介します。
①小青竜湯(ショウセイリュウトウ)
初期の鼻炎に効果があります。
透明な鼻水、くしゃみ、涙目、鼻づまりの症状に用いられます。
✱特に体の冷えが目立つ初期の鼻水には、
麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)が適しています。
②葛根湯加川キュウ辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)
感冒(かぜ)に続く鼻汁、鼻づまりに用いられます。
小青竜湯より粘りのある鼻汁に適しています。
③辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)
黄色っぽい鼻汁や鼻づまりを伴う慢性鼻炎、
蓄膿症に用いられます。
こちらは、後鼻漏(鼻汁が喉に落ちる症状)に伴う
咳や鼻が乾燥する慢性萎縮性鼻炎に適してます。
④荊芥連ギョウ湯(ケイガイレンギョウトウ)
シンセイハイトウと同じく、慢性鼻炎、蓄膿症に用いられます。
こちらは、扁桃腺中耳炎、湿疹皮膚炎を併発する慢性鼻炎に適します。
⑤越ピ加ジュツ湯(エッピカジュツトウ)
お子さんのアレルギー性鼻炎(花粉症)に用いられます。
既にお薬を飲んでいるのに鼻づまりの症状で眠れない時に適しています。
⑥玉塀風散(ギョクヘイフウサン)
商品名だと衛益顆粒(エイエキカリュウ)と言います。
風邪を引きやすい人、少しの温度差で鼻水などの
アレルギー性鼻炎の症状が出る人に用いられます。
体力のないお子さんに適しています。
※ 赤文字はお子さんが安心して服用可能な漢方薬です。
注意
「妊娠中の漢方薬は安心」というのには語弊があります。
漢方薬も薬剤ですので、
飲み方に注意かつ慎重にならなければいけません。
妊娠時期によっては服用できない漢方薬もありますので、
必ず医師または薬剤師の指示に従って服用してください。
自ら処方するのは大変危険です。
また、妊娠中にダメとされている漢方薬でも、
医師の指示があれば安心して服用できます。
更に、漢方薬は飲み方によっては効き目が出ない事があります。
漢方薬でもきちんと服用すれば良く効き、早く効きます。
効き目が良くないと感じたら飲み方を見直してみましょう。
ことらもまた、医師、薬剤師に相談し服用する事をお勧めします。
鼻づまりの漢方メーカー、ツムラ、クラシエ。配合率が違うって知っていますか?
同じ名前の漢方薬だとしても、
ツムラとクラシエ(旧カネボウ)は同じ成分ではなく、
用量や用法も違います。
日本薬局方には、
漢方に使用する生薬の配合が定められているのですが、
漢方には処方が数種類あるために、
メーカーによって生薬成分の配合量が異なっています。
そうなると、適応症も違う事になります。
(ある薬や療法によって、その治療の効果が期待できる病気や症状)
また、同じ名前の漢方薬でも内容が異なる場合がありますので、
ジェネリックは存在しません。
漢方は、服用する人の体質、
症状などによって処方されるため、違いが出てきます。
濃度が濃ければ効き目が良いとは言い切れない薬剤なのです。
最後に
今はドラックストアが多くなり、
町の薬局屋さんが少なくなっています。
昔ながらの薬局屋さんは、
漢方を熟知している薬剤師さんが多く、
自分にあった漢方薬を処方してくれました。
今は自分でも選んで購入できますが、
やはりこの道のプロに相談して、
自分に合った漢方薬を処方してもらった方が無難ですね。