日本に留学してきているあなた。
留学生がアルバイトできる時間は、
週に28時間が上限だと知っていますか?
つまり、
1日に最大でも5時間弱しか働けないんです。
あれ?5時間弱?4時間なんじゃないの?
と不思議に思う人もいるでしょう。
普通は「4時間×7日で28時間」と
考えますが、実際は、週1日の法定休日
(労働基準法で定められています)が
アルバイトにも適用されるので、
働ける時間は5時間弱となります。
この約束事を破ると、働いているあなたも、
あなたを雇っている側も、それぞれ
罰則を受けることになってしまいます。
罰則が結構厳しいので、
罰則を受けないためにも、
守らなければならないルールを
覚えておきましょう。
留学生のアルバイトは28時間まで
留学生のアルバイトは
週28時間までですが、どうして
このような基準があるのでしょうか?
さっそくその理由を見ていきましょう。
週に28時間がアルバイトの上限と
されているのは、学業に支障が
出ないようにするためです。
学生の本分は勉強ということですね。
この28時間は、
1週間のどこから数えても28時間に
なる必要があります。
極端に長く働いている時間が
週の初めと終わりに重なってしまうと、
この条件を満たさなくなるので
注意してくださいね。
また、残業した時間も
28時間の中に含まれます。
働いた時間は、
全て28時間の中に含まれると
覚えておきましょう。
もう1つ知っておかなければ
ならないことがあります。
この28時間は、
留学生1人の労働時間であって、
1社で働ける時間ではないということです。
留学生が、2社の仕事を掛け持ちしていて、
○○社で15時間働いたとしたら、
△△社では13時間しか働けません。
1社で28時間、もう1社で28時間
というように働くことはできないのです。
この約束事を破ってしまうと、
処罰の対象となって、最悪の場合
強制退去となってしまいます。
留学生を雇っている側は、出入国管理
及び難民認定法73条の2によって、
3年以下の懲役または300万円以下の
罰金に処せられる可能性があります。
結構重い罰則なので、
双方きちんと確認を取りながら働いたり、
働いてもらったりするようにしてください。
夏休みなどの長期休暇は1日8時間までOK

原則として、働ける時間は週に28時間と
決まっていますが、例外もあります。
その例外が、長期休暇です。
夏休みなどの長期休暇は
特例が認められていて、
1日8時間、週40時間まで
働くことが認められています。
ただ、ここで注意してもらいたいのが
「働ける時間は1日8時間以内とされている」
ということです。
「1日10時間、週に4日働いたから
週40時間働いた」ということには
なりませんので、気をつけてください。
また、日本には労働基準法があるので、
1週間に1日は必ず休みを入れなくては
なりません。
1週間の間に全く休みがないというのは、
ルール違反となります。
留学生は、夏休みなどの長期休暇になれば、
1日8時間働けるという特例があるので、
活用していきましょう。
留学生を雇用している側は、
長期休暇になると母国に帰る留学生もいるので、
帰国するかしないかを事前に確認しておくと、
急な欠員に困ってしまうことも
なくなります。
まとめ

いかがでしたか?
法律も絡んできて、
ちょっと難しいなと思うかもしれませんが、
覚えておかなくてはいけないことは
シンプルです。
長期休暇ではない普通の日は、
働ける時間は「週に28時間以内」で、
「1週間に1日以上の休みが必要」
だということ。
長期休暇中は、「週40時間以内」で
「1日8時間以内」
「1週間に1日以上の休みが必要」
だということを忘れないようにしましょう。