雪、ひょう、あられ、
そしてみぞれは、
それぞれ違うものなんです。
でも、ひょうとあられは
なんとなく雪と違うのが
分かりますが、
みぞれと雪の違いって、
イマイチよく分かりませんよね。
そこで今回は、
ひょう、あられ、みぞれは
雪とどう違うのか、
その特徴や
発生する仕組みを解説します。
雪・ひょう・あられ・みぞれの特徴
・雪
そもそも雪とは、
大気中の水蒸気が氷になって、
その結晶が地上に
降ってくるもののことです。
結晶の粒が粉のように
サラサラとしていれば
『粉雪』
結晶同士が結合して
大きくなって降ってくるものは
『ボタン雪』と呼ばれます。
・ひょう
ひょうは
直径5ミリ以上の氷の塊で、
大きいものだとなんと、
直径5センチを
超えることもあるんですよ!
これが上空から
降ってくると思うと、
すごく怖いですよね。
よく、ひょうが降ったことで、
車のフロントガラスや窓に
穴が開いたなんて話も聞きますから、
かなり危険です。
・あられ
あられはひょうよりも
小粒な氷の塊のこと。
直径が5ミリ未満のもので、
要するにひょうとの違いは
大きさですね。
またひょうとは違って、
降ってもガラスを割ったりしないし、
人に当たってもケガをさせません。
・みぞれ
みぞれとは
雪に雨が混ざって降ることや、
雪が溶けかけた状態で
降ることです。
普通の雪より
水分が多いんですが、
天気予報では
みぞれが降っていても、
雪と表現されます。
以上が、雪、ひょう
あられ、みぞれの特徴です。
雪は氷の結晶であり、
ひょうは大粒の氷、
あられは小粒の氷で、
みぞれは雪に雨が混じったもの、
ということですね。
この中でも、
ひょうは大きさによって
かなり危険なので、
降ってきた時は
当たってケガをしないように
気を付けましょう。
雪・ひょう・あられ・みぞれが発生するメカニズム
・雪
空気中の水蒸気が
上空で冷やされて凍り、
それが溶けることなく降ることで、
雪が発生します。
ただし、
上空1500メートル付近の
気温が-6℃以下で、
なおかつ地上の気温が
3℃以下という条件が
満たされないと、
雪ではなく雨になったり、
みぞれが降ってくるんですよ。
つまり、
地上も上空も気温が低く、
凍った水蒸気が
溶けないほど寒くないと、
雪は降らないんですね。
・ひょう
ひょうは
積乱雲によって作り出されます。
積乱雲とは、
強い上昇気流によって
発達した雲のことで、
主に夏場に
発生することが多いんですよ。
上空の寒気によって
水蒸気が冷やされ、
氷の粒々が積乱雲の中に発生。
すると積乱雲は上昇気流なので、
中で氷の粒々が
上下運動を繰り返し、
他の粒とくっ付いたりして、
どんどん大きくなっていきます。
つまり積乱雲の中で
氷の粒がかき混ぜられることで、
雪だるま式に大きくなっていく
ということですね。
そして大きくなり過ぎた粒が
重さに耐えきれなくなって、
地上に落下。
これがひょうが降る
ということなんです。
積乱雲は冬よりも
夏場に発生しやすいので、
だから暑い時期に
ゲリラ豪雨と共に、
ひょうが降る
ということもあるんですよ。
・あられ
あられには実は、
『氷あられ』と『雪あられ』の
2種類があり、
それぞれ発生する
メカニズムが違うんですよ。
『氷あられ』が
発生するメカニズムは、
ひょうと基本的には変わりません。
ただし、『氷あられ』は
ひょうよりも小粒なので、
夏に発生した場合は、
地上に落ちるまでに溶けて
雨になってしまうんですよね。
そして『雪あられ』と
呼ばれるものは、
雲の中で雪の周りに
小さな水滴が付いて、
気温が0℃に近くなって
それが凍ることで発生します。
つまり『雪あられ』に関しては、
夏ではなく
冬に降りやすくなります。
同じあられでも、
夏場に積乱雲の中で
発生したものか、
冬場に雪の周りに作られたものかの
違いがあるんですね。
・みぞれ
上空の気温が低くて
雪が発生しても、
地上の気温が高いと、雪が溶けて
雨が混じった状態になります。
つまり、
上空1500メートル付近の気温が
-6℃以下で、
なおかつ地上の気温が3℃以下
という条件を満たされていないと、
みぞれになりやすいんですね。
まとめ
雪は凍った水蒸気の結晶で、
ひょうや『氷あられ』は
積乱雲によって作られた氷の粒、
『雪あられ』は
雪の周りについた水滴が凍ったもの。
そしてみぞれは、
地上や大気中の温度が少し高く、
雪が溶けて
雨が混じった状態になったものです。
もともとはどれも
水蒸気が凍ったものですが、
気温の変化や
発生するメカニズムで、
こんなにも違いがあったんですね!