少し前までは古臭いイメージがありましたが、
最近また色んな所で目にするようになった
「ホーロー(琺瑯)」製品。
マグカップや保存容器、
ケトル、お鍋などの小さなものから、
キッチンや洗面台の流し、
お風呂の浴槽などの大きなものまで様々です。
少し懐かしい雰囲気と
ぬくもりある印象が人気ですよね。
たまに端っこが欠けて
黒くなってしまうこともありますが、
それもひとつの味…。
ただ、そのまま放置しておくと
錆びてしまいますので注意が必要です。
そんなホーローは自分で直すことができますよ。
欠けてしまっても諦めずに
ぜひ試してほしい、
ホーローの修理方法についてまとめてみます。
ホーロー製品が欠けて錆がっ!DIYで修理可能?役立つ商品は?
ホーローは、
鉄やアルミニウムなどの金属を主成分としていて、
その表面にガラス室の釉薬を
高温で焼き付けたものです。
汚れがつきにくく丈夫で
熱にも強い素材ですが、
表面のガラス質は
物を落としたり傷をつけたりすると
欠けやすいのが特徴です。
ほとんどが白系の色ですが、
欠けた部分は中の鉄が見えて黒くなり、
そこから錆が生じることもあります。
<ホーローをDIYで修理できる?>
ホーローの傷や欠けた部分をきちんと直すには、
やはり業者に依頼するのが一番ですが、
見た目をあまり気にせず
とりあえず直したい場合は、
簡単な修理キットが売られています。
2剤式で混ぜて使う
パテ状のもの(エポキシ樹脂)は、
ホームセンターなどに行けば
扱っていると思いますので探してみてください。
欠けた部分だけに塗ると
隙間が残ってしまう可能性がありますので、
少し重ね気味に厚めに塗った方がいいようです。
補修材はホーローメーカーのものや
ボンドメーカーが出しているものがあります。
<DIYで見た目は大丈夫?>
実際使用した人のレビューなど見てみても、
意外ときれいに隠せるようです。
元が白い中にぽっかりと黒くなっていて
とても目立つ状態ですから、
それに比べたら間違いなく
目立たないでしょうね。
なお、色つきのホーローの場合は、
2剤を混ぜる際に水性絵の具を混ぜて
色を調整するといいようです。
放置厳禁?!ホーローの錆を落とす方法とは?修理の前に要チェック

先に説明したとおり、
ホーローは金属の上から
ガラス質のコーティングをした状態になっており、
欠けて黒くなったのは
ガラス質がはげて金属がむき出しになった状態です。
そこに水や空気が付着して錆びてしまいます。
また、ホーローが欠けた部分は
コーティングがはがれていますので、
水が染みやすい状態です。
そこから浸食した水が広がり、
錆びた部分がどんどん浸食されると、
水漏れしたり穴があいてしまう恐れもあります。
早めに修理した方がいいでしょう。
<「もらい錆」に注意!>
なお、欠けたりしていなくても
錆のような染みが付いている場合は、
他の錆びたものを
上に置いたりしていた際に起こる
「もらい錆」だと思われます。
それ自体が錆びているわけでもないですが
なかなか取るのが難しいですので、
もらい錆がつかないよう、
錆びたものを近づけないように気をつけましょう。
<ホーローの錆の落とし方>
錆の程度にもよりますが、
まずはクレンザーや
メラミンスポンジでこすって
落ちるかどうか試してみてください。
だめなようでしたら、
カビキラーやキッチンハイターを使い、
ペーパータオルとラップでパックして
しばらく置いておき、
そのペーパーでこすり落として
よく洗い流しましょう。
それでもだめな場合は、
トイレ用のサンポールなどを
同じようにパックするか、
還元系の漂白剤をペースト状にしたもので
同様につけ置きしてこすり落としてみてください。
CRCなどの
錆び取りスプレーを使う手もありますが、
油が付くので物によって使い分けてください。
ホーローの錆を落としたらいよいよ本番!欠けた部分の修理方法

錆びを落としたら、
いよいよホーローの補修です。
まずは、欠けた部分をやすりで均しましょう。
次に、ホーローの補修材を混ぜ合わせて、
欠けた部分につけます。
大体細かい部分の欠けが多いと思いますので、
つまようじなどの細い物で混ぜ、
そのまま欠けた部分につけるとよいでしょう。
つける時は、少し厚めに盛るようにつけます。
そして表面が平らになるように均します。
季節によって
補修材が固まるまでの時間が異なりますが、
1晩から1日ほど放置しておきましょう。
固まったら、周りのホーロー部分に
当たらないように気を付けながら
やすりをかけて整えます。
できるだけ補修材とホーローの境目が
目立たないように整えたいところですが、
やすりをかけすぎると
また元の部分が出てきたり、
周りのホーローまで傷をつけてしまいますので
気を付けてください。
なお、補修材によっては
浴室や浴槽には使えないものなど
用途が限られるものもあるようですので、
事前に注意書きをよく見た上で購入しましょう。
まとめ

最近ではおしゃれキッチン雑貨として
ホーローの鍋やケトル、タッパーなどが
増えてきました。
味があってナチュラルで
レトロな印象のあるホーローですが、
よく使うものほど欠けやすいですよね。
欠けて黒くなったり
錆びてしまったホーローは、
放置せずに自分で補修できますので、
ぜひDIYで修理してみてください。