お供えでの半紙の折り方は簡単なようですが、
折り方にもきちんと意味があります。
正しい折り方をしていないと、
お祝いごとの席で「葬式折り」になっていたり
大変な間違いをしてしまった!
なんてことが起きてしまいます。
そもそも折り方や置き方に決まりがあったなんて、
知らない人の方が多いかもしれませんね。
大人として知っていて欲しい
「お供えの半紙の折り方」をご紹介します。
お供え用の半紙の折り方をわかりやすく解説!
仏壇などのお供えをする際に、
お供え物の下に折った半紙を置きますが、
この半紙は懐紙(かいし)や、
中折り紙、敷紙(しきがみ)とも言ったりします。
この半紙ですが、
きちんとした折り方があったのをご存知でしたか?
それでは正しい折り方をご紹介します。
<通常のお墓参りやお彼岸・お盆の時の場合>
=折り方1=
①半紙を縦に置きます。
右上角を左下角の上になるように
手前斜めに折ります。(右角が上)
そのときに右角と左角は直角になっています。
②時計と反対回しに90度回転させます。
③底辺が自分から見て上にきます。
この底辺が神様側になります。
④出来上がりです。
この上にお供物(くもつ)をお供えしてください。
=折り方2=
①半紙を縦に置きます。
右上角を左下角と右下角の真ん中に、
少しはみ出るように手前斜めに折ります。
②時計回りとは逆に少し回して、
底辺を神様側に向けます。
③出来上がりです。
この上にお供物(くもつ)をお供えしましょう。
<不祝儀(ぶしゅうぎ)・
葬儀・中陰(ちゅういん)の時の場合>
※不祝儀:めでたくないこと。
特に葬儀や法事など。
※中陰:一般的には四十九日が来るまでの
間の期間のこと。
=折り方1=
①半紙を縦に置きます。
左上角を右下角の上になるように
手前斜めに折ります。(左角が上)
そのときに右角と左角は直角になっています。
②時計回しに90度回転します。
③底辺が自分から見て上にきます。
この底辺が神様側になります。
④出来上がりです。
この上にお供物(くもつ)をお供えしてください。
=折り方2=
①半紙を縦に置きます。
左上角を左下角と右下角の真ん中に、少しはみ出
るように手前斜めに折ります。
②時計回りに少し回して、
底辺を神様側に向けます。
③出来上がりです。
この上にお供物(くもつ)をお供えしましょう。
お供えになぜ半紙を置くの?慶弔で置き方が違うことも

お供物を置く時の半紙の折り方は
慶弔(けいちょう)で折り方が違います。
もう一度確認してみましょう。
・「吉:慶事」の折り方は
右角が上になった状態で、
底辺を神様側に向けて置きます。
(自分から見て右の角が上です。)
・「凶:弔事」の折り方は
左角が上になった状態で、
底辺を神様側にして置きます。
(自分から見て左の角が上です。)
別名「葬儀折り」とも言われる折り方です。
慶事の時にこの折り方にならない様に
注意しましょう。
日本では昔から祝儀や不祝儀で
半紙が使われて儀式が行われてきました。
白というものが
清潔感を表すものとされています。
白い半紙は神聖なものとして
お供えを特別なものにしてくれる
意味があったのですね。
そう考えたら半紙とはいえ、
大事なものとして
きちんと扱う必要があるように思えます。
❤ 最後に ❤

知っているようで知らないことって
たくさんありますよね。
特に慶弔というのは
日本独特の決まりがあります。
日本人でもわからないことが多くて
きちんと説明できる人も
少ないのではないでしょうか。
だからといって知らないままというのも、
どんな場面で恥をかいてしまうか
わかりませんよね。
日本人として恥ずかしくないように
しないといけないと思います。