冬は乾燥の季節!と思っていませんか?
実際、夏に比べて肌は乾燥してかゆくなるし、
乾燥でのどがイガイガしますよね。
でも、それは日本中どこでも同じではありません。
冬でも湿度が高い地域があるのはご存知でしたか?
どうして同じ日本なのに
湿度が高い地域と低い地域があるのでしょうか?
今日はそんな疑問にお答えできるようなお話を
まとめてみましたので、ご紹介いたしますね。
乾燥知らず?!冬でも湿度が高い地域はどこ?
冬でも湿度が高い地域とは、
ズバリ日本海側の地域です。
なぜかというと、
冬になるとシベリアの方から大陸性高気圧が
日本に向かって冷たい風を運んできます。
大陸から日本に向かうまでには、海を越え、
とても湿度の高い状態となってやってきます。
こんな仕組みで日本海側では雪が多く降るのですね。
この風が太平洋側の地域に到達する頃には、
日本海側で雪を降らせた後なので、
乾燥した風になります。
そのために太平洋側では
特に冬は乾燥が強くなるのです。
冬でも湿度が特に高い地域は
富山や金沢が挙げられます。
ここは雪が多く降る地域で、
年間を通して湿度が70%を越えており
冬でも梅雨並みの湿度が記録されています。
また、日本海側は晴れの日が少なく、
日照時間が少ないことから、
空気の中の水蒸気が蒸発しにくいために
湿度が高いとも考えられています。
湿度が高いとされる基準はどこから?快適なのは何%?

さて、湿度が高い、湿度が低いとよく使いますが
湿度が高いとされる基準はどこからなのでしょうか?
これは、夏と冬では気温が違うため、
基準となる数字が少し違います。
一般的に快適とされる目安が
夏は気温が25〜28度に対して、
湿度が55〜65%
冬は気温が18〜22度に対して、
湿度が45〜60%
とされています。
冬はエアコンなどの暖房器具を使うため、
室内は特に乾燥して、
湿度が低くなってしまいますよね。
湿度はどれくらい上げれば良いでしょうか?
上でも紹介した快適に過ごせる湿度が、
冬の場合は45〜60%と言われているので、
60%を超えたものが、
高いと言って良いでしょう。
冬に湿度が高いと
どんなことが起きるのかご紹介します。
1:風邪やインフルエンザのウイルスにかかりにくくなる
湿度が50〜60%の環境では、
ウイルスの力がとても弱くなります。
また、湿度が40%以下の環境では、
私たちの喉などの粘膜も乾燥し、
バリア機能が弱くなってしまうので、
ウイルスにかかりやすくなってしまいます。
湿度が高いと、体の防御機能もしっかりと働くので
それだけでもウイルス対策になりますね!
2:結露しやすく、カビが生えやすくなる
湿度が60%を超えると、
カビが増殖しやすい環境になります。
湿度が高いことで窓などが結露しやすいので、
冬でもカビ対策が重要になります。
3:ダニが繁殖しやすくなる
ダニは夏に繁殖するイメージですが、
冬でも適度な温かさと、
高い湿度の環境では繁殖するのです。
湿度が70%を超えるとダニが活性化します。
冬でも室内は暖房器具を使っているので、暖かく
ダニにとっては良い環境になってしまうのですね。
冬は加湿が必要と言われているのですが、
あまりに湿度が高いと
ジメジメして不快に感じますし、
カビやダニが増えて
家の環境が悪くなってしまいます。
ちょうど良い湿度に保つために、
まず湿度計を用意して、
部屋の湿度を計ってみましょう。
そして、湿度が高くなる時には
10分ほど換気をして
部屋の空気を入れ替えることで、
湿度を下げることができます。
環境調整を工夫して、冬でも快適に過ごしたいですね。
まとめ

冬は乾燥が強く、湿度が低いイメージですが、
日本海側の雪が多く降る地域では、湿度が高く
地域によって湿度の違いがありました。
乾燥しやすい季節なので、
湿度を上げることは大切ですが
湿度を上げすぎると、カビやダニの影響が出るので
45〜60%を保つように調整すると良いですね。