日中は仕事や学校で忙しくして
それどころではないけど、
夜になって帰り道や家に一人でいる時になると
憂鬱な気分になって死にたくなることがある、
そんな人も多いかと思います。
日中の姿しか知らない人にとっては、
そんなに思い悩んでいるなんて伝わらず、
自殺の訃報を聞いて
びっくりされるというケースも多くあります。
自殺者の統計を見てみると、
時間帯別自殺者は、
男女ともに午前3時から明け方にかけて
多くなっています。
思い悩み眠れず、
ついには自殺に至ってしまう人が多いのでしょう。
自殺者の統計については、こちらを参考にしました
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/4.html
非定型うつとは限らない!…不安は行動不足から来る?
では、なぜ夜になると憂鬱になるのでしょうか。
夕方から夜にかけて状態が悪くなる鬱に、
非定型うつがあります。
うつ病だと常に気分は沈んだままで
食欲も低下し不眠状態が続きますが、
非定型うつの場合は波があるのが特徴です。
いいことがあれば気分は回復しますが、
それも長くは続かずまた落ち込んできて、
また上がって…の繰り返しです。
また、食欲が落ちるだけでなく、
過食気味になる人や、過眠になる人もいます。
日中は調子がいいのに、
夜になると鬱になって波があるという人は、
この非定型うつの可能性もあります。
ただし、すべての人が
これに当てはまるわけではありません。
本当は非定型うつではないのに、
そう思い込んで思い悩むと、
本当にそうなってしまうかもしれません。
非定型うつにならないために、
夜でももっと行動をすることをおすすめします。
夜になって何もすることがないと、
つい色んなことを考えてしまいます。
日中はやることがいっぱいあるのになくなるし、
辛い学校や仕事を終えた後だと、
その日を振り返って
色々と嫌なことを思い出してしまうかもしれません。
日中のストレスを夜まで持ち越さず、
夜には楽しいことややりたいことをやって、
その日のストレスは
その日のうちに発散してしまいましょう。
友人や同僚と食事に行って
愚痴を言うのもいいし、
趣味の料理をしたり、
ジムに通って汗をかいたりするのも
よいでしょう。
残業が多くてそんな暇がないという人なら、
通勤時間中に音楽を聞くなど、
やろうと思えばなんでも楽しみは見つかるはずです。
ぜひ自分の日々の生活の中での
楽しみを見つけてください。
夜に憂鬱になるのはなぜ?ホルモン分泌との関係とは?
特に女性の鬱には、
ホルモンが大きく関係しています。
更年期になると鬱になる女性も多いですよね。
生理中にもイライラするなど
メンタル面に大きく影響する人も多くいます。
ホルモンバランスが乱れると、
自律神経にも影響が出てきます。
それがのぼせやめまい、頭痛、倦怠感などの
症状となって現れます。
そういった症状が続いたり悪化すると、
うつ病に繋がることもあります。
また、夜になると鬱が増える原因としても
ホルモンが影響しています。
神経伝達物質のひとつであるセロトニンは、
「幸福ホルモン」とも呼ばれ、
不安や恐怖感を緩和したり、
食欲や性欲を抑え、
心と体のバランス均衡を保つ
効果のあるホルモンです。
このセロトニンは、
夜になると分泌が減り始め、
代わりに睡眠ホルモンである
メラトニンの分泌が増えてくることが
分かっています。
幸福ホルモンが減少して、
体も疲れて眠気も襲ってくる
夜の時間帯になると、
思考能力が落ちて
マイナス思考に陥ってしまいます。
それによって、夜中に鬱になって、
解決するすべが分からず思い悩んで、
死んで逃げ出したくなる人が
多くなっているのです。
まとめ
思い悩んでいる人にとっては、
自分のことなんて人には到底分かりっこない、
そう思うかもしれませんが、
言葉として世に吐き出すだけでも全然違ってきます。
まずは話せる相手を見つけて話してみてください。
場合によっては精神科医や臨床心理士、
カウンセラーなど専門家に頼った方が
いいかもしれません。
薬による治療も抵抗があるかもしれませんが、
主治医と相談して
無理のない範囲でちょっとずつ治療してみましょう。
また、考えるよりも行動することが大事です。
無駄な時間を作れば考え込んでしまいますし、
行動しなければ何も生まれないし何も変わりません。
何かひとつでも、
やりたいことややれることを
見つけてみてください。
もしくは些細なことでも楽しんだり感動したり、
プラスの面で考えるクセをつけてみてください。
自分が一番不幸だとは思わないでください。
世の中にはもっともっと
どん底を味わった人がいます。
人生もっと楽しめるはずです。
投げ出さずに試行錯誤を繰り返しながら、
その命を全うしてください。