俳句にはその季節特有のキーワード、
つまり季語を入れるのが決まりですね。
だいたい季語には
季節の花なども使われますが、
菜の花って、春と夏、
どちらの季語なのでしょうか?
春のイメージもするし、
夏の季語でもおかしくないですよね。
俳句を始めて間もない人にとっては、
季語を決めるのって、ちょっと大変です。
そこで今回は、菜の花は春と夏、
どちらの季語なのかを紹介します。
菜の花を季語として使うのは、春なのか夏なのか?
菜の花は夏ではなく晩春、
すなわち春の季語です。
俳人にして画家でもある与謝蕪村が
1774年の3月23日に、
菜の花を季語とした俳句を詠んだこともあり、
丁度その頃に黄色く美しい花を咲かせるため、
春の季語になっているのですね。
ただし、地域によって
菜の花の開花時期は異なります。
例えば、北海道では
5月中旬に見頃を迎えますが、
沖縄では2月上旬に菜の花が咲きます。
やっぱり北と南で
ここまで違いがあるのですね。
確かに5月だと、夏の季語にしても
おかしくない気がしますね。
でも実際には春の季語なので、
間違えて使わないようにしましょう。
ちなみに、関東やその他の地域では、
菜の花は基本的に
3月下旬頃に花を咲かせます。
色的にも明るくて、
暖かい春の陽気を感じさせる花なので、
春に俳句を詠む時には、
ぜひ菜の花を季語に用いてみては
どうでしょうか?
菜の花にこめられた意味や花言葉って?

菜の花の花言葉や、
込められている意味を知っていますか?
まず、花言葉は
『明るさ』、『快活』、『小さな幸せ』など。
菜の花のイメージにぴったりな、
明るくて本当に陽気な花言葉ですね!
でも実は、『競争』という花言葉もあります。
理由としては、
たくさんの菜の花が競うように
天へ向かって伸びているから。
菜の花にしては、
ちょっと意外な花言葉ですね。
そして菜の花の『菜』という字は、
食べ物の意味を持っています。
つまり菜の花は、
食べられる花という意味もあるのですね。
菜の花はおひたしやからし和えなど、
春の旬の食材にもなるし、
種を絞れば、菜種油として
使うことが出来ます。
菜の花って鑑賞してもOK、
食べてもOKなのですね!
ちなみに、菜の花って
黄色いイメージですが、
実は白やオレンジ、
そしてなんと紫もありますよ!
白やオレンジはまだ分かるけれど、
明るいイメージだから、
なかなか紫の菜の花って
想像つかないですね。
菜の花はやっぱり、
暖かい春にまぶしく
咲いているイメージが強い花です。
まとめ

菜の花は多くの地域では
3月下旬頃に咲くので、
夏ではなく春の季語が正解です。
俳句を詠む時は、
春の季語として菜の花を使用しましょう。
菜の花には、『明るさ』や『快活』など、
イメージ通りの花言葉があり、
食べられる花という意味を持っています。
鑑賞用や季語にもなり、
食用にも出来る花です。
春の暖かさをイメージして、
菜の花を季語に使い、
朗らかな俳句を詠んでみると
良いかもしれませんね!