衣替えの季節、
昨年着ていた服を出してみると、
なんだか臭い!
そんな経験はありませんか?
衣替えの臭いにも色々あります。
一番強烈なのが、防虫剤の臭い。
衣替えの時期に
人の集まる所なんかに行くと、
どこからともなく
必ず防虫剤臭が漂ってきます。
遠くにいても
「衣替えした人がいるんだな」
と分かる強烈な臭いですよね。
その他、カビっぽい臭いや
なんだかこもったような臭いが
することもあります。
これは、狭い衣装ケースなどに
ぎゅうぎゅうに詰めて収納しているので
何となくわかりますが、
謎なのが、汗のような体臭系の臭いです。
ちゃんと洗濯してからしまったはずなのに、
なぜ汗や皮脂のような
臭いがしてくるのでしょうか。
衣替えでしまっていた服から皮脂の臭いが!洗濯したのにどうして?
衣替えでしまっておいた服、
しまう前にちゃんと洗濯していましたか?
もちろん洗っていますよね。
洗ってないなんて場合は言語道断ですが、
衣替えで出した服から
皮脂の臭いがするという場合は、
洗ったつもりが
きちんと洗えていなかったと考えられます。
衣服についた皮脂や汗は、
私たちが思っている以上に落ちにくいです。
いくら最近の洗剤がハイテクで優秀でも、
ただ洗濯機でささっと洗うだけでは、
一見落ちているようでも
汚れや臭いの元が
残ったままの状態になっています。
そんな服をワンシーズンずっと、
徐々に汚れや臭いの元を
蓄積させながら着続けていき、
シーズンオフになったら
そのまま衣装ケースや
クローゼットの奥にポイでは、
臭って当然かもしれません。
更に、長い間その状態で放置されていると、
酸素と汚れが結合して酸化し、
見えなかった汚れも具現化して臭いも増して、
下手したら他の衣類にまで
臭いが移ってしまう恐れがあります。
皮脂はあまり目立ちませんので、
襟やワキなど服に付着していても
見過ごしてしまいがちですが、
皮脂もあぶらです。
あぶら汚れが落ちにくいことは
皆さんよくご存じのはず。
衣替えの前には、
しっかりあぶらも汚れも
臭いの元もスッキリ落としてから
しまうようにしましょう。
衣替え時の洗濯は念入りに!皮脂の臭いを元から断ち切る方法とは

衣替えで長期間放置することによって、
汚れや臭いが際立つことがあります。
ではそれを防ぐため、
皮脂の臭いを元から断つには
どのような方法があるのでしょうか。
まずは、皮脂や汗がつきやすい
首周り、ワキ部分、袖口などは、
普通に洗濯する前に
一度石鹸をつけて
しっかりと手洗いをしておきましょう。
襟袖汚れ用の
洗濯前につけるだけの部分用洗剤や、
漂白剤を汚れの気になる部分に
直接つけてから洗うという方法もあります。
ただし、その液がきちんと汚れに
まんべんなくついているのかどうかも
分かりにくいので、
汚れの見える見えないにかかわらず、
「汚れていそう」な部分を
しっかり石鹸で洗うことをお勧めします。
また、しっかりと汚れの深部に
洗浄成分をつけることが大切です。
襟などに石鹸を直接塗り込んで、
さらにもみ洗いまたは
ブラシでこするなどして洗えば、
繊維の奥深くにまで染みついた
汗や皮脂の汚れや臭いの元まで
しっかり洗うことができます。
石鹸の他にも、
台所用洗剤を使う方法もあります。
食器洗いの大敵は…
そう、油汚れです。
皮脂と同じあぶらなので、
食器洗い洗剤も
皮脂を落とすのに効果を発揮します。
石鹸と同じように気になる部分につけて
しっかりと手洗いしてから洗濯します。
その他、重曹やクエン酸を使っても
しっかりと汚れが落ちますので、
臭いの予防にもなります。
衣替えの時には逆に、
「しばらくは着ないし、
しまうだけだから簡単に洗っておけばいいか」
と油断しがちです。
でも、衣替えの時だからこそ、
いつもよりも入念なケアをして、
ワンシーズン頑張ってくれた
お気に入りのお洋服達を、
きれいな状態に戻してから
次のシーズンまで
お休みさせてあげたいものです。
また、日頃から汚れが着かないように
予防しておくことも重要です。
洗濯する際にしっかり糊付けをしておくだけでも、
衣類がコートされたような状態になりますので、
その上から汚れがついても簡単に落とせます。
肌が直接触れる
首周りや袖口、ワキあたりなどには、
ベビーパウダーなどをつけておくのも
汚れや臭いの付着防止になりますので
ぜひ試してみてください。
まとめ

ワンシーズン活躍してくれた
お気に入りの衣類。
ぜひ来年も着たいと思って
衣替えをして保存しておいたのに、
開封してみたら臭くて着られない
なんてことになっていたら悲しいですよね。
ワンシーズン一緒に過ごしてきた衣類は、
きれいに見えても
実はその間の汚れを
溜め込んだ状態になっています。
クローゼットや衣装ケースにしまう前に、
石鹸や台所用洗剤、重曹などを使って
しっかり手洗いして、
繊維の奥までしみ込んだ汚れを落として
きれいな状態に戻してあげましょう。
また、日常的に糊付けや
ベビーパウダーなどで
汚れや臭いの元の付着を防ぐことも
長持ちのポイントです。
丁寧にケアして、
お気に入りの服を長くきれいで
快適に着られるようにしましょう。