毎年、成人の日は1月の第2月曜日と定められており、
多くの自治体がこの日に成人式を行っています。
現在は同学年全員が同じ成人式に参加していますが、
このような学齢方式になったのはつい最近なんです。
1990年代までは、早生まれの人は同級生たちと一緒に
同じ式典に参加できなかったんですよ。
つまり、成人式までに20歳になる人が対象だったので、
早生まれの19歳の子たちは翌年に参加していました。
ちなみに、早生まれとは「1月1日~4月1日までに生まれた人のこと」で、
遅生まれとは「4月2日~12月31日までに生まれた人のこと」です。
2000年に全地域で学齢方式に変更されたため、
早生まれでも同じ成人式に参加できるようになり、
本当によかったですが、もう一つ問題が残っています。
成人式を迎えたら、早生まれでもお酒を飲めるのかという問題です。
今回は早生まれの飲酒について、詳しくお伝えしていきたいと思います。
20歳にならないと祝賀会で飲めない・・法律はやはり20歳から。
結論からいうと、早生まれの19歳はお酒を飲んではいけません。
日本の法律では、飲酒は満20歳からと定められています。
成人式はあくまでもただの儀式ですから、
20歳になっていなければ飲酒禁止!
もちろん、煙草もダメ。
19歳の飲酒と喫煙は完全に法律違反です!
成人式が終わったら、おそらく同窓会が行われて、
みんなと楽しく飲みたくなるでしょうが、
早生まれの人は必ずソフトドリンクなどにして下さいね。
お酒を飲まなくても、旧友との再会は十分に楽しめるはずですから。
未成年飲酒はやはりNG、でもグレーゾーンなところも。
未成年の飲酒が法律違反であることは
100%間違いないのですが、
実はこの部分で法律上おかしな問題が起きています。
未成年がお酒を飲むのは禁止だけど、
違反しても罰則がないのです。
つまり、未成年の本人は飲酒で注意を受けても、
罰金もないし逮捕もされないんですね。
ただ、未成年にお酒を飲ませてしまった側には罰則があります。
未成年を監督する立場にある保護者とか、
お酒を提供してしまった居酒屋とかは処罰されるのです。
お酒を飲んだ本人は社会的制裁を受けず、
周囲だけが処罰されるなんて、
何だかおかしな話ですね。
まとめ
今の日本では、成年の定義を20歳と定めていますが、
18歳以上に選挙権を与えるなど、
ここ最近、成人年齢を引き下げようとする動きが見られます。
イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国など、
世界の主要国の成人年齢は18歳と定められていますから、
日本も足並みをそろえようとしているのでしょう。
20歳未満を実質的な成人として扱う法律も、
今後ますます増えていくはずです。
ですが、それは「かもしれない」の話。
社会に出ていようが、そうでなかろうがダメなものはダメなので、
誕生日を迎えるまでは、控えておきましょうね!