行く、逃げるなんていう1月、2月。
ばたばたと過ごしているうちに
気がついたら梅が咲いていて、
もうそんな季節か、
なんて思ったりしますよね。
梅の花には種類があるの、
知っていますか?
そう言われてみれば
赤いのと白いのとあるな…と思った方も、
なんとなく知っているけど
どっちがどっちだっけ、という方も、
この記事を読めば
花の種類と用途がわかりますよ。
普段梅干しで食べているのは白梅!じゃあ紅梅は何に使われる?
花が白い梅を「白梅」、
花が赤い梅を「紅梅」といいます。
というのは少し間違いで、
幹の断面が白っぽい色のものを「白梅」、
赤っぽい(赤茶っぽい)色のものを
「紅梅」というのです。
花が咲くまで待たないと
白梅か紅梅かわからない、
というわけではないのですね。
花ではなく、
幹の断面で判断されるわけです。
また、中には白い花と赤い花、
両方つけるものもあるそうですよ。
私たちが普段食べている梅はというと、
白梅の実です。
あ〜白い花きれいだな〜、
って見ている木からとれる梅ですね。
じゃあ紅梅は何に使われているのか、
気になりますよね。
紅梅は基本的には食用には向いていません。
実が小さくて苦味があります。
あと固い。
紅梅は観賞用として、
白梅は食用として使用されるので
それぞれ「花梅」、「実梅」
とも呼びます。
また、紅梅の幹は鑑賞だけでなく
木材として利用もされていますよ。
紅梅の幹の断面は、
色が濃い部分と薄い部分とあり
木らしさがとてもあると感じます。
気になる方はぜひ調べてみてくださいね!
野梅系、緋梅系、豊後系…観賞にもってこいの花梅、こんなに品種があるって知っていた?

ここまでで白梅と紅梅の
違いを説明しましたが、
そもそも梅は
どのくらい品種があるか知っていますか?
なんと、300種類以上あります。
花の種類を知っておけば、
梅を見るとき、より楽しめると思いますので
いくつかご紹介しますね。
花梅は、おおまかに分けると3系統になります。
野梅系(やばいけい)、緋梅系(ひばいけい)、
そして豊後系(ぶんごけい)です。
さらにここから詳しくわけることができます。
野梅系は
野梅性(やばいしょう)
難波性(なにわしょう)
紅筆性(べにふでしょう)
青軸性(あおじくしょう)
緋梅系は
紅梅性(こうばいしょう)
緋梅性(ひばいしょう)
唐梅性(とうばいしょう)
豊後系は
豊後性(ぶんごしょう)
杏性(あんずしょう)
といったようにわけられますよ。
ちなみに、開花時期ですが
一般的には
2月〜3月がピークと言われています。
しかし、品種により
だいぶ差がありますので
もし目当ての品種があるのなら
早めのチェックをおすすめしますよ!
<野梅系>
実は花梅の多くが野梅系です。
野梅系の梅の木は枝が細く
葉も花も小さめですが香りが良いそうですよ。
野梅系の梅の花を見ると
そうそう、梅といえばこんな感じだよね、
といった印象を受けるくらい、
梅らしい花です。
ただ、中には独特な花もあります。
野梅系の中の紅筆性の花はつぼみの先が
尖っているのです。おまけに先だけ紅い。
ぜひ見てみたいものです。
<緋梅系>
緋梅系はというと、
ほとんどの花が紅色なのが特徴です。
緋梅系の花は
さすがに華やかな印象を受けますね。
緋梅性の蘇芳梅(すおうばい)や
鹿児島紅(かごしまべに)は
とても色が濃く、
目が覚めるような鮮やかさです。
白い花や桃色の花とは
また違った美しさがあるのでおすすめですよ。
ちなみに緋梅系は盆栽などにも
使われるそうです。
<豊後系>
豊後系は梅と杏を交配させたもので、
花は桃色が多いそうです。
ここが杏と似ているポイントですね。
香りはあまりしませんが、
大ぶりな花を咲かせます。
こういった大ぶりな花が満開だと
見応えがあっていいですよね。
豊後性の楊貴妃(ようきひ)や
武蔵野(むさしの)という品種は
特に花が幾重にもなっていて
美しいですよ。
花の色も優しい桃色なので
桜と近い感覚で花見ができますね。
まとめ

梅は桜とはまた違った美しさがありますよね。
白梅と紅梅ありますし花の種類も多いので、
そういった点でもたくさん楽しめると思います。
今年は梅の花見なんてしてみるのも
いいかもしれませんよ。