食中毒って夏のイメージですが、
実は一年中気をつけなければ
いけないんですよ。
誰でもなりうる食中毒。
ご家庭ではどんな対策を
していますか?
その対処方法、
予防方法は合っていますか?
今回はプロの方々が
やっている対処方法、
予防方法をお伝えします。
食中毒と胃腸炎って何が違うの?家族がかかったら自分も感染する?
食中毒と胃腸炎。
どちらも腹痛や嘔吐、
あるいは下痢をしたり
同じような症状が見られますが、
この2つにはハッキリとした
違いがあります。
✱ 食中毒 ✱
細菌性腸炎
とも呼ばれています。
主に、魚介類やその加工品、
肉や卵などの動物性たんぱく質を
摂取して起こる
感染性腸炎です。
特に夏場に多く、
原因となる食べ物を
摂取してから
5時間から72時間
のうちに発病するという
早さがあります。
✱ 胃腸炎 ✱
食中毒と違って、
冬場に感染する人が多いです。
よく知られているのが、
ノロウイルスですね。
この場合、
食べ物からだけではなく
ウイルスに感染することで
起こります。
ウイルス性の感染は、
いわゆる飛沫感染といわれ、
セキやくしゃみ、
患者の吐物や便からも
感染します。
食中毒はほぼ<菌>が原因ですので、
胃腸炎のように空気感染や、
飛沫感染などはまずないようです。
ただし、感染している人の
吐瀉物(としゃぶつ)
などを処理した手に
菌がついてしまって、
それが体内に入ると
移ってしまいます。
感染した人の世話をするときは、
手袋はもちろんのこと、
殺菌作用のある石鹸などでの
手洗いが必要ですね。
嘔吐物などの処理方法や、予防方法って?
< 処理方法 >
①処理する人はゴム手袋、マスクをつけましょう。
②ゴミ袋を準備をします。
③吐瀉物を広げないようにペーパータオルなどで
つまみとります。
④100倍~200倍に薄めたキッチン用の漂白剤で
浸すように周囲を拭き取ります。
⑤ゴミ袋を2重にして廃棄します。
ちなみに着ていた衣類、
汚れたシーツなどは
廃棄するか、同濃度の塩素系薬剤に
つけて消毒のうえ、
いつもどおり洗濯しましょう。
お子さんを育てていらっしゃるなら、
ミルトンなどがあれば使えますよ。
< 予防方法 >
①手洗い・食器洗浄
手洗いなんてちゃんとしているわ!
という方は本当にそうであるか
一応、確認して下さい。
手のひらを一生懸命洗うことではなく、
食べ物に触れやすく、
汚れが溜まりやすい
爪や指の間を洗っていますか?
爪ブラシなどで洗うと効果的です。
それも1分間ゴシゴシすること、
腕まで洗うこと。
そして、タオルではなく
ペーパーでよく手を拭き、
アルコールを吹き付ける
という方法がGOOD!です。
食器は、汚れがついた状態で、
長時間放置することがダメです。
放置している間に
病原菌は増えて、
コロニーと呼ばれる
かたまりを作って、
汚染はどんどん進んでいます。
日頃から直ぐ洗う習慣を
付けておくと良いですね。
直ぐ洗えない場合は
せめてすすいでください。
②正しく保存
「つけない・ふやさない・やっつける」
これが食中毒予防の3原則です。
冷蔵保存の食材は直ぐ
冷蔵庫に入れ増やさない保存を
心がけましょう。
また、消費期限も大切です。
賞味期限はおいしく食べれる期間ですが、
消費期限は劣化しやすい食品が
安全に食べられる期間を示しています。
消費期限のほうが重みを感じます。
③加熱・殺菌
作り置きや寝かせなどの原因も
食中毒の原因になります。
必ず冷蔵庫で保管し、
食べる前に加熱殺菌が必要です。
④調理の際、生ものと他のものを交差しない
生肉・生魚を切ったまな板を洗わずに、
生野菜をカットしたり
している方はいませんか?
多くの方は意外に
やってしまう行為です。
野菜などを切った後に、
生肉などを切るようにしましょう。
その後は、まな板の漂白も忘れずに。
また、給食現場では
包丁の柄の部分に
洗剤がついていなかったところから
集団の食中毒が
起きてしまったこともあります。
しっかりと洗いましょうね。
食中毒では仕事はどうする?いつからいけるの?
今回は、会社ではなく
自宅で食中毒になってしまった場合を
お話します。
感染した場合は
無理に出社すると社内に感染を
広げてしまう恐れがありますので
マスクをするなどして
上司同僚などにうつさないよう
気をつけましょう。
①嘔吐・下痢が治まるまで自宅で休む。
②自己判断は大変危険です。
必ず医療機関を受診しましょう。
③出社後もこまめに手洗いを行う。
感染1週間~1ヶ月程度は、
便の中にウイルスが排出されます。
共用のタオルは使わないようにしましょう。
④職場にきちんと報告する。
特に保育や介護など
人としっかりと接する職種で
勤務している方は
必ず職場に報告が必要です。
出社は医師に
判断してもらうのが
よいと思います。
会社で診断書を求められる
かもしれませんので、
必ず医師の判断で出社しましょう。
❤ 最後に ❤
子供に感染してしまえば
死にも値するこわい感染です。
自分たちで防げることは
常日頃からの習慣付けが
良いかもしれませんね。