だれしも多くの人の前で、
スピーチになるととても緊張しますよね!
私は60歳になりますが、サラリーマン時代は、
上司の代わりにスピーチを頼まれる事が多く
上司を恨んでいました。
最初は、「え~・・・」
を多く言っていました。
周りが不快でも出てしまうものは仕方ありません。
カッコ良くキメたいけれど、なかなかできないのが世の常。
でも、カッコがつく
人に喜んでもらえるスピーチとは
どんなものなのでしょうか?
私が実際に息子の結婚式で
話した実例やエピソードも交えながら、
お話していきます。
新郎父挨拶は両家の代表!
笑いも入れつつ、
最初と締めはしっかりと!!
日本人は、どうしても
礼に始まり礼に終わる民族です。
どうしてもここは、
きちんとしなければいけないと
紹介される前までは覚えていたスピーチ内容・・。
でも、頭の中が真っ白になるほど
忘れてしまう結末になることありますよね。
どうすればいいのでしょうか?
一番は、スピーチ文書を考えること。
当たり前ですが。
スピーチ文章の基本的構成ですが、
-
つかみ
-
息子との思い出
-
彼らの結婚に対する想い
-
自分の結婚観(理念)
-
締め
とすると、考えやすいです。
では、ここからはスピーチ原稿の
一部ずつを参考に見ていきましょう。
例:つかみ
「私も花嫁の父を○○年行ってきました。
今回は、生まれて初めてのスピーチです。
昨日から心臓がドキドキしたり、
いまでも倒れるぐらいふらふらです。
やはり歳には、勝てません。
・・・認知症ではありません。(←笑いを取るのも忘れず!)
心配しないでください。
ですが、正直・・・
娘(息子)には悪いのですが、
早く終わればと思っています・・・・・」
どうでしょう?
つかみはOKではないですか?
あなたのキャラにもよりますが、
堅い人がやればやるほど笑いを入れることによる
面白みは出ますよ。
堅苦しい挨拶は抜きで
このようにお話しいたしませんか?
例:息子との思い出
「息子はいつもこの○○○商店の前で、
お菓子が欲しくてジーと見ていました」
式場によってはスピーチ中に写真が出せます。
息子の幼少期の写真がワイドスクリーンに、
映し出され、
たとえばその写真の目つきが
悪かったり表情が面白かったとしたら
アップにすれば、会場はわきますよね。
あらかじめ式場のプランナーさんと打ち合わせしておけば
こんなこともできますのでやってみてください。
できなければ、
情景をもっと詳しく説明すればOKです。
例:続き
「本当は、かわいい息子です。
好きなお菓子を好きなだけ食べさせたいのですが
私にも怖い物がございまして・・・(←笑いを挟む!)
下手に息子に食べさせると
家から追い出されますからね。
息子には小遣いの範囲内で買えと
教えてましたから、
手は出せません。
ま、でも、そこで駄々をこねることもなく、
ただこの顔(写真)でジーと見てるだけなのは
すごい忍耐強さだと感心したものです。
・・・ここは私に似ませんでしたね。(←笑いを挟む!)」
このように、
父としての思い、家族としての
その時のエピソードを紹介してみてはどうですか!
息子を馬鹿にするのではいけません。
父として、どう思っていたのかを、
笑いを交えて話してはどうかと思います。
笑いのエピソードの次は、
感動エピソードが良いです。
「そんな我慢強い息子ですが、
5歳のとき、
家族で1500m級の山登りに出かけたことがありました。
5歳ですから、
相当しんどかった様子でした。
しかし、弱音を吐かず、立ち止まりながらも
一歩ずつ上っていった姿が目に焼きついています。
大人でも息の切れる山を、
頂上に着くまで、どうにかして自分でがんばろうとする
5歳児は、なかなかいません。
こいつは、本当に根性があるなと、
そのときから思いました。
普段は照れくさいのでホメないが、
今日は祝いの席なので・・・
特別に褒めます。(←笑いを挟む!)
かなり粘り強く、
目標に向かっていくタイプの君を、
誇りに思っています。
それは幼いころからでした。
一度約束したことは決して曲げずに
ひたすら進むタイプ。
ただ、結構しつこいところがあるので、
新婦さんへのアプローチもそうだったのでは?と
親としては心配になるところもあります。(←笑いを挟む!)
幸せな家庭を築く、という「目標」があるから大丈夫だよな?
間違いなく幸せな家庭を築くまで進み続けるんだろう。
だから○○(新婦)さん、
そこは安心してください。
こいつは理想のためには、進み続ける男です。
・・・」
ポイントとしては、
幼少期のエピソードを入れて、
そこが現在とどうつながっているのかを
話してやるのが良いです。
結婚式の日くらいは、
思いっきり褒めてやりましょう。
それが、花嫁さんへの祝福にもなります。
照れくさいなんてこの日ばかりは言わないで、
言ってやりましょう。
その後は、
彼らの結婚に対する想いを、
自分の結婚観(理念)と共に話しましょう。
どんな気持ちで息子を育ててきたのか、
自分たちはこうだったから、
二人にはどうなってほしいのか・・。
正直なところを話しましょう。
恥ずかしい、ではなく、
具体的な家庭でのエピソードを話しましょう。
例:自分の結婚観(理念)からの彼らの結婚への助言
「カミさんが、年になるまでずっと支えてくれたから、
自分は仕事ができた。
家のことをすべて引き受けてくれたから、
安心して仕事をすることができた。
家の守り神は母さんだ。
・・・時々、ツノが見えることもあるが・・・。
○○(新郎)は、○○(新婦)さんと
共働きでやっていくと聞いたので、
私たちと形は違えど、
それぞれが役割を果たすように、
幸せにやっていってほしい。
・・・」
必ず、自分の立場→想いの順で話すと、
相手にわかりやすく伝わりやすくなります。
そして、締めです。
「みなさん。
最後に、改めて息子への感謝を伝えます。
生まれてきてくれてありがとう!
これからもよろしく。
ありがとうございました。」
こういった感謝の気持ちを最後に入れれば、
スピーチ内容がそこそこでも、
終わりよければすべてよしとなります。
そんなにカッコよくありませんか?
いや、世間ではカッコつけることより、
正直なことのほうが、
カッコがついて見える瞬間は多くありますよ。
男としては複雑ですが、
少なくとも、うちのカミさんに言わせるとそうなんだそうです・・。
新郎父挨拶の中ほどは思い出のエピソードなどで感動を演出!!
つまり、感動は、体験談がすべて。
スピーチは、何がなくとも体験や想いのみで書くべきなのです。
一般論はいりません。
下手な話をすれば、息子から怒られる!
なんて考えないでください。
やはりスピーチには、
息子のエピソードに加えて自分の思いを
強く組み込んだら良いのです。
まとめ
選挙演説などやアメリカの大統領は、
スピーチなどよくあがらずにできるな!
と思いませんか?
よほど練習したか実践をふまなければ
あれだけのスピーチはできませんね。
話すと言っても聞いてくれる方が
納得しなければいけません。
緊張しますし、これが難しいのですが、
難しく考えずに、あなたの体験談と、想いだけを
したためてください。
そうすれば心に響く良いスピーチとなります!
行政の官房長官の形式張っている会見や
上司の決まりきった挨拶のようにならないように、
具体的な想いとエピソードだけを
入れていこうではありませんか!
小手先のテクニックなどは、
祝いの席には不要です。