身近な人が理不尽な扱いを受けているにも関わらず、
助けることが出来な傍観者効果。
知らず知らずのうちにあなた自身も
加害者になっているかも知れません。
学校でも職場でも、トラブルが起きてしまった時に、
見て見ぬふりをせずに、正しい行動が出来ますか?
今回は見て見ぬふりをしてしまう人の心理、
傍観者効果について解説します。
原因は傍観者効果にあった!?心理学の観点から見る例と要因
傍観者効果、という言葉を聞いたことはありませんか?
集団心理の一つとされていて、
簡単にいってしまえば、
誰かが危害を加えられていても、
見て見ぬふりをしてしまう、
ということです。
よくある例が、
クラスでいじめられている生徒を助けたり、
かばったりすることもなく、
傍観してしまったり、
パワハラを受けている同僚に対しても、
見て見ぬふりをしてしまう、
というのがこの心理です。
世間一般的にいえば、いじめられたり、
パワハラなど不当な扱いを
誰かがされているのであれば、
その人を助けるというのが
正しい行為とされています。
でも実際は、
見て見ぬふりをすることの方が多いんですよね。
この要因って、一体なんだと思いますか?
実は、傍観者効果というのは集団心理なので、
周りの人たちに合わせてしまった結果、
見て見ぬふりをしてしまうんです。
つまり、周囲の人が助けないから
自分も助けない、
という心理になるのが
この傍観者効果が起きる要因。
また、自分が助けなくても、
他の誰かが助けてくれるだろう、
という責任の回避もありますね。
そして、自分がいじめられている人を
助けることによって、
今度は自分の立場が悪くなるんじゃないかと
思って、
行動に移せなくなるのも、
見て見ぬふりをしてしまう心理。
でも、本当に傍観者のままで良いんでしょうか?
見て見ぬふりは同罪かも?傍観者効果を阻止する方法
いじめやパワハラなどは、
いけないことと分かっていても、
自分が被害者になるのを恐れてしまうと、
助けることは出来なくなります。
でも、昔からいじめは
見て見ぬふりをしている人も同罪、
といわれていますね。
それに本当は頭の中では、助けなきゃ、
見て見ぬふりはいけない、と分かっているはず。
でもなかなか実行することは出来ませんよね。
かと言ってこのまま見て見ぬふりをしていると、
いずれ自分が標的になった時に、
同じように誰も助けてくれなくなります。
同僚や友達を失ってしまうかも知れません。
そうならないためにも、
傍観者効果を阻止するようにしていきましょう。
もしあなたの同僚が上司からパワハラを受けているのなら、
まずはその同僚の話を聞いてあげましょう。
被害者は自分の話を親身になって
聞いてくれただけでも嬉しいものです。
そして、実際にパワハラを受けている時に
助けられないなら、
匿名で加害者上司を
内部告発してしまいましょう。
もしくは、誰か信頼できる
別の上司に相談する、
でも構いません。
クラスメイトがいじめられているのなら、
先生にこっそりとそのことを報告しましょう。
ほんの少しの勇気があるだけで、
あなたは傍観者から抜け出すことが出来ます。
傍観者から抜け出すことは、
別に偽善でも何でもありません。
理不尽を見過ごさないというのは、
ごく正常でまともな行為なので、
全く心配することはありませんよ。
まとめ
見て見ぬふりをしてしまうのは、
傍観者効果という集団心理の一つ。
誰も助けないから、
もしくは他の誰かが助けるから、
あるいは、助けると自分が標的にされる、
という理由から、
いじめやパワハラを受けている人を
見過ごしてしまいます。
でも、誰か他の人にSOSを出したり、
被害者の話を聞いてあげるだけでも、
傍観者の中から抜け出すことが出来るんです。
あなたのほんの少しの勇気で、
人ひとりが救えるかも知れませんよ。