特に欲しかったわけじゃないのに、
いつの間にか商品を手にとって
レジでお金を払っていた。
なんてことありませんか?
誰しも、
「あ~、なんでこれ買っちゃったんだろう」
と思うことは時々ありますが、
それが頻繁に続くとなると
罪悪感も覚えますし、
不安にもなりますよね。
お金が尽きるまで
買い物をしてしまうなら尚更です。
自分でも止めたいと思っているのに、
どうしてこんなにも買い物をしてしまうのか・・・。
そう思っている人は、
買い物依存症の可能性があります。
まず、買い物依存症とは?
買い物依存症は、精神疾患の1つとされています。
買い物をすると気持ちが高揚してきて、
その瞬間だけ苦しいことや辛いことを
忘れることができるので、
どんどん深みにはまっていくのです。
最初は欲しいものを買うことが目的だったはずが、
だんだん買い物という行為が
目的になってきます。
買い物という行為によって、
日頃のストレスを帳消しにしようとするので、
自分でコントロールが
効かなくなってくるのです。
衝動的に湧く買いたい欲求を我慢できず、
高価なものを買って
自己破産するというケースもあります。
女性に多い疾患だと思われていますが、
男性にも珍しくありません。
誰でもなり得る疾患なのです。
買い物依存症になってしまう原因とは?

では、買い物依存症になる原因とは
なんでしょうか?
ここでは3つの原因を挙げていきます。
原因1 ストレスが溜まってどうしようもない
人はストレスが溜まると、
そのはけ口を探します。
苦しみ、不安、怒りなど、
負の感情をずっと背負っていると、
心と体のバランスを崩して、
最終的にもとに戻れない状態に
なってしまうからです。
このストレスと買い物には
強い結びつきがあります。
強いストレスを感じると、
人と関わることが億劫になってきます。
苦手な人と話さないといけない。
ここは愛想笑いをしておかないといけない。
大人数でいるのは苦手なのに、
その輪の中に入らないといけない。
・・・このように、
考えることがありすぎて、
パンクしてしまうのです。
なので、対人関係で得られない
心の充実を買い物で埋めようとします。
代わりの満足感を、ここで得ようとするのです。
確かに買って、自分のものにすると
なんとも言えない快感がありますよね。
わたしは買い物依存症ではありませんが、
良いなと思ったものを
「ここから、ここまで」
のように指名買いできたら
最高に気持ちがいいだろうな・・・と思います。
原因2 真面目で責任感が強い性格
この原因は、なんだか意外だ
と思う人もいるかもしれませんね。
ですが、買い物依存症になる人には、
「真面目で責任感が強くしっかり者」
という共通の特徴があることがわかっています。
真面目で責任感が強い人は、
現状を「まぁ、いいか」と
気楽に捉えることが難しく、
真正面から問題にぶつかり、
心も体も疲れてしまうのです。
思うようにいかない現状に
強いストレスを感じてしまい、
そのストレスを買い物で
発散させるケースが多くあります。
このストレス発散法が、
いつの間にか依存症になっていた
ということもあるのです。
原因3 現金を使わなくても買い物ができる
買い物依存症の人の中には、
お金を使っているという感覚が無い人もいます。
理由は、クレジットカードや
ネットショッピングを利用しているからです。
クレジットカードは、
現金をわざわざ財布から出さなくても
カード1枚で買い物を
済ませることができます。
ネットショッピングは、
商品をポチッとクリックして
簡単な手続きを済ませれば商品が届きます。
それ故に、
お金が減っているという感覚も
薄くなるのです。
けれど、毎月請求書が届きます。
使えば使った分だけ金額は高くなります。
請求書を見れば買い物を控えるんじゃないかと
疑問に思う人もいるかもしれません。
ですが、買い物依存症の人は、
その現実からどうにか逃れようと、
また買い物に走ってしまいます。
そうすれば、心は一時でも
穏やかになると分かっているからです。
これが依存症の怖いところです。
負のスパイラルが延々と続いていきます。
買い物依存症の治し方としてよく挙げられている3つのこと

さて、ここまで買い物依存症の原因や
特徴を見てきました。
ここからは、買い物依存症を
どう治していくかを見ていきましょう。
その1 クレジットカードを持たないようにしよう
まず、クレジットカードではなく
現金を持ち歩くようにしましょう。
そうすれば、
「今日はこれだけ使った」
というのがその場で確認できます。
今日はこれだけ買おうとか、
これを買うのは待ってみようなど、
お財布の中身と相談しながら
買い物をしてみてください。
クレジットカードは解約してしまうか、
定額までしか使えないデビッドカードなどに
変えるのがいいでしょう。
その2 買い物以外のストレス発散法を見つけよう
買い物がストレス発散になっているならば、
それに代わるものを見つけ出しましょう。
例えば、植物を育ててみる、
ペットを飼ってみるなどが挙げられます。
心を癒やし、満足感を与えてくれる方法を
発見することも、
買い物依存症を克服する
いい方法だと言えます。
その3 病院へ行こう
何をしてもダメ。
買い物でしか心を満たせないという人は、
精神科や心療内科でカウンセリングを
受けることをおすすめします。
最初にも言いましたが、
買い物依存症は精神疾患の1つです。
勇気を持って、
心を専門としているプロと共に
自分を見つめ直す時間を
作ってみてはどうでしょうか。
まとめ

ストレスの多い社会に疲れてしまい、
買い物依存症になってしまう人は
想像よりも多くいます。
先にも言いましたが、
買い物依存症は誰でもなり得るのです。
大事なのは、1人で抱え込まず、
誰かに相談することです。
買い物依存症を克服する
1歩を踏み出してみましょう。