初午(はつうま)とは、
2月に入って初めて迎える午の日のこと。
この日には、地元の消防団の人たちが近所をまわって、
志(お金)を包んで渡すのが習わしです。
もしあなたの住んでいる地域でも、
この風習が残っていたら、
志を用意しておきましょう。
でも、渡すお金は何か封筒などに入れるべきなのか、
それともそのまま渡しても良いのか、
よく分かりませんよね。
そこで今回は、初午の詳細や、
消防団の人が来た時の、志の正しい渡し方を解説します。
初牛の消防さんへの志、のし袋は赤色が良い?
地域によって初午の日になると、
地元の消防団が火の用心の見回りで、
近所の家庭を訪ねていきます。
その時に志、つまり心付けを
消防団員に渡す習わしがあるんですよ。
志はあくまで寄付金なので、
志の金額は地域によって異なりますが、
そこまで高額は必要ありません。
500円~2000円くらいで大丈夫なんですよ。
ただし志は、そのまま渡してはいけません。
紅白水引が描かれたのし袋に入れて渡しましょう。
表書きには、『御祝い』
と書いておけばOKです。
ただし、自治体によっては、
初午の日に見回りをする消防団員へ、
寄付をするのを禁じている地域もあります。
もし迷ったら、近所に長く住んでいる人か、
自治体に確認してみましょう。
志の相場も迷ったら、
参考までに聞いてみると良いですよ。
そもそも初午とは何か?消防と何の関係があるの?
この初午とは、一体どんな風習なのか、
気になりますよね。
まず、初午とは2月最初の午の日のこと。
元々は豊作を祈願する日だったのですが、
この日に雨が降らないと、
火事が起こりやすくなる、
という言い伝えがありました。
そこで、地元の火消し(消防)の人たちが、
一軒一軒近所の家を回って、火事を起こさないように、
火の用心を呼び掛けるようになったとされています。
要するに、
地域の住民に
火災予防を意識させる
イベントの日
なんですね。
確かに、2月頃というと、
空気も乾燥しているため、
火災が起きやすくなります。
だからこそ、火事を出さないように
みんなで気を付けましょう、
と消防の人たちが呼び掛けるようになったんですね。
そう考えると、
初午に消防団の人たちが
近所を見回ってくれるのって、
心強い気がしませんか?
ただし今では、初午の日自体を知らない人も多いし、
地元の消防団員が見回って寄付金を回収する、
という地域は、ごく一部なんです。
また、消防団は公金で運営されているため、
お金を寄付することに疑問を持つ人も少なくありません。
だからこそ、廃れつつある風習なんですよね。
それでも、寒い中見回りをして、
地域住民のために活動している消防団員さんもいるので、
もし住んでいる地域に初午の風習があったら、
お気持ちでも良いので、
いくらかお包みすると良いですよ。
ちなみに来年2018年の初午は、
2月7日㈬です。
まとめ
初午とは、2月最初の午の日。
この日は、火事を起こさないように、
地元の消防団員が近所に火の用心を呼びかけに来るので、
心付けとして寄付金を渡す風習があります。
寄付金の相場は500円~2000円で、
『御祝い』と書いた紅白水引ののし袋に入れて渡しましょう。
ただし、地域によっては寄付金が必要ない場合もあります。