古くなったキャベツは見た目も味も落ちていて、
しかも、少しニオイが気になりますよね。
キャベツはひと玉で買っても使い切れなくて、
しかも傷みやすくて、
気づいたら古くなっていることも多々あります。
そこで今回は、
なるべく鮮度を長持ちさせる正しい保存方法と
古いキャベツのオススメの調理法をお教えします。
古いキャベツが臭い。腐ったの?芯のカビ臭さを軽減させる調理方法とは?
葉物野菜のキャベツは、傷みやすい野菜のひとつです。
古くなったキャベツのニオイを
土臭い、カビ臭いと言う人もいます。
キャベツや白菜などのアブラナ科の野菜が臭う原因は
大きく分けて2つあるそうです。
ひとつは、アブラナ科の野菜が持つ
アリルイソチオシアネートとジメチルジスルフィドという
ニオイの成分が関係するようです。
分かりやすく言えば、
アリルイソチオシアネートは
ワサビや辛子のようなニオイで、
ジメチルジスルフィドは
たくあんや石油のようなニオイです。
アリルイソチオシアネートの成分は、癌を抑制すると言われており、
これ自体のニオイは気になりません。
しかし、時間が経過するとジメチルジスルフィドに分解されてしまい、
皆さんの気になるニオイの原因となります。
ふたつめは、土壌由来のニオイの物質で
カビ臭いことがわかっています。
これらのニオイは気になるものの、
食べても健康上の問題は全くありません。
でもどうしても気になってしまうニオイを
軽減する方法は無いのでしょうか。
ニオイが気になる時は、
切ったキャベツを丁寧に水洗いしてから水につけておくことです。
それでも気になるなら
湯通ししたり、加熱調理をしてしまえば軽減します。
蒸し野菜にしたり、野菜炒めに入れたりすれば良いでしょう。
ちなみに、腐ったニオイとはまた別になりますので、
注意が必要です。
キャベツが腐ると、酸っぱい臭いを発していることが多いようです。
普段とは違う酸っぱいようなニオイが鼻にきたら、捨てましょう。
キャベツを新鮮、劇的に長持ちさせる保存方法ってあるの?
一年中手に入りやすい野菜のキャベツは、
栄養価も高いので新鮮なものを食べたいですよね。
キャベツの保存に適している温度は、0度から5度です。
冷蔵と冷凍両方の保存に適している野菜です。
キャベツは芯を残したままにしておくと、
芯が栄養分を吸収して鮮度がどんどん落ちてしまいます。
出来れば冷蔵庫に入れる前に芯をくりぬいて、
そこに水で濡らしたキッチンペーパーか新聞紙を詰めておけば
通常より長く鮮度を保つことが可能です。
でも、芯をくり抜くの面倒だなと思っている人は
だまされたと思って試して欲しい方法があります。
それは、キャベツの芯に爪楊枝を刺して冷蔵庫にいれるだけ
というとても簡単な方法です。
本数の目安としては、3本くらいがよいそうです。
芯に爪楊枝を刺すと、成長をとめて養分の吸収をストップさせます。
実践した方によると、
2週間以上たってもまだまだ鮮度が保たれていたみたいです。
芯が硬いので、爪楊枝を刺すときはケガに気をつけてくださいね。
ちなみに冷凍保存の場合は、
ざく切りにして水気をふいて密閉袋に入れて保存すれば、
2日くらいが保存期間になります。
合わせて知りたい!キャベツ大量消費レシピをご紹介
キャベツをひと玉買ったものの、
余ってしまったりどのように消費してよいか迷ったりしますよね。
ここではキャベツの大量消費のレシピをご紹介します。
早速今晩はキャベツ料理で決まりです!
< キャベツ鍋 >
キャベツもざく切りでOK。
後は豚肉があれば簡単キャベツ鍋が出来上がります。
材料
キャベツ:1玉
豚肉薄切り:300~500g
出汁汁:3カップ
料理酒:1カップ
ポン酢やゴマだれなど:適量
作り方
①鍋に料理酒を入れてひと煮たちさせたら出汁を入れます。
さらにひと煮たちさせます。
②食べやすく切ったキャベツと豚肉を鍋に入れ蓋をして加熱します。
③蒸気が出てきて豚肉の色が変わったら出来上がりです。
④ポン酢でさっぱり、ゴマだれで濃厚にキャベツの美味しさを楽しめます。
※キャベツや豚肉が鍋に入りきらない時は、追いキャベツ&豚肉でもう一度煮込んでください。
< キャベツの塩昆布和え >
お子さんでも喜んで食べてくれる一品です。
材料
キャベツ:1玉
塩昆布:2~3つまみ
ごま油:お好みで
いりごま:お好みで
作り方
①キャベツは色紙切りにして、沸騰したお湯でサッと茹でます。
②ざるに上げ水にさらし手でしっかりと絞り水気を切ります。
③水を切ったキャベツに塩昆布を入れてよく混ぜます。
④お好みでごま油、いりごまを混ぜます。
※茹でるのはキャベツの芯まで無駄なく食べることと、
生よりも大量に食べれるからです。
塩昆布を混ぜても無駄な水分が出ないのも茹でる目的があります。
柔らかくなるのでお子様にも食べやすくなりますよ。
キャベツは加熱することで大量に食べれますので、
色々アレンジしてみましょう!
驚き!!キャベツの栄養価ってこんなに高い!キャベツの効果と効能を知ろう
サラダやスープ、炒め物と何かと出番が多い野菜ですが、キャベツの栄養価って知っていますか?
キャベツのビタミンCは100g中に含有量が44mgとなり、成人の一日の摂取量の約半分も摂ることができます。
より多くのビタミンCを摂るのであれば葉っぱの部分がおすすめです。
また、胃や十二指腸の健康維持に効果のあるビタミンU(キャベジン)が含まれます。
とんかつの付け合せがキャベツであるのも納得ですね。
その他に
・カルシウム:精神的な興奮や緊張を和らげる効果
があります。
・ベータカロチン:内臓粘膜を健康に保ち、風邪予
防の手助けをしてくれます。
・カリウム:血圧を下げる作用があるので高血圧の
予防になります。
・葉酸:妊婦さんに必須の発育に必要な栄養素が含
まれます。
キャベツは様々な栄養素を含んでいます。
そしてキャベツを食べると以下のような効能・効果があるんです。
抗がん作用・美肌効果・疲労回復・免疫力アップ・便秘改善・胃潰瘍、十二指腸潰瘍の改善と嬉しい効能、効果がありますね。
※食べ過ぎるとお腹にガスが溜まります。
また便秘改善とはありますが、過剰摂取で腸内に水分や油分が吸収しすぎて便が硬くなります。
逆に便秘になることもあるので注意してください。
まとめ
古くなったキャベツの独特なニオイは、
水で丁寧に洗ったあと水につけておくと、少しは軽減するようです。
ただ残念なことに、多少の栄養素が水に溶け出してしまいます。
加熱調理を行うと、
生で食べるよりカビ臭いニオイが気になりにくくなります。
また、キャベツを劇的に長持ちさせる簡単な方法は
爪楊枝を芯に刺すだけです。
収穫しても栄養分を吸収し続けるため、
爪楊枝を刺して成長を止める必要があります。
少しでも長く新鮮なキャベツを食べて欲しいので、
今回の内容がお役に立てればと思います。