ある日突然、友人が「癌」であるということを聞かされ、
ショックを受けた経験があります。
色々な病気がある中でも「癌」というだけで
精神的に滅入ってしまうと言っていました。
友人はとても明るい性格でしたので、
お見舞いに行っても元気に振舞っていました。
友人のお母さんが、
「あんなに元気にしているけど、
○○さんが帰るとぐったりしちゃってね~。
精神的にも肉体的にもしんどいのよ。」
と話してくれました。
弱い自分を見せたくなかったのか、
私に気を使ってくれたのか、
友人にそんな事を考えさせてしまった自分が情けなかったです。
必ず見つかる!頼りにできるあなただけが癌の友達にできること
友人だからこそできる事ってありますよね。
なかなか口にして言えない事も、LINEなどを通して、
「いついったらOK?」
「何か欲しいものある?」
と、些細な事でも聞いてあげると、嬉しく感じてくれます。
先の話をするのも元気がでます。
「退院したら○○行かない?」
「○○っていう新しいお店できたんだって。今度行こうね。」
など、未来の話で先に希望を持つ事も、
精神的な支えになります。
毎日お見舞いに行ってあげたいですが、
自分の仕事の都合や友人の体調の配慮もあり
無理ですよね。
そんな時は手紙を書いて渡すと、
大変喜んでくれます。
気持ちが落ち込んだ時に読み返す事で
励みになるのです。
手紙でしたら、
会えなくても繋がっているように感じられますよ。
私は絵を描くのが好きでしたので、
友人のイラストや大好きな猫や、
面白おかしく「なにこれ?」
といったイラストも描いたりしていたので
喜んでもらえました。
あまり長居は禁物なので、たわいもない話をして
「また来るよ!」
と言って帰りました。
帰りがけに、友人のいない場所で
家族の方に近況の症状を聞いていました。
症状を聞くことで、
友人のつらさを共有したかったのかもしれません。
経験者が語る!抗がん剤の治療中にもらって嬉しかったプレゼント
それでは実際に、お見舞いって何がいいの?にお答えします。
①水
ミネラルウォーターは薬を飲んだりしますし、
乾燥している病室には必需品です。
院内での購入は意外に割り高ですし、
水は重いのでとても喜ばれます。
500mlのペットボトルですと飲みやすいです。
入っていた箱などは捨ててあげてくださいね。(忘れがち。)
②テレビカード
お見舞い品に思いつかないですが、
入院中には必ず使うアイテムですので
喜んでもらえます。
③パジャマ
毎日着るものですから肌触りの良い物を選びましょう。
女性でしたらかわいいもので
明るくやさしい色をチョイスしてください。
④タオル
枕カバーに使うなど、色々と用途のあるタオル。
色はカラフルなものでもOK。
速乾・ドライタイプは洗い換えに重宝します。
⑤雑誌または本
読みたいものをリクエストしてもらってください。
横になった状態でも読めるものをお勧めします。
友人は好きなアイドルの写真集を
穴が開くほど見ていたそうです。
⑥好きな音楽
眠れない時に音楽を聴いているとリラックスできます。
好きなアーティストの曲やリクエストを聞いて
編集してあげましょう。
⑦スリッパ
意外にも消耗品のスリッパ。
汚れがすぐつくので長期入院には替えがあると嬉しいですね。
案外床が滑りやすいので、裏はゴム素材がお勧めです。
⑧靴下
冬場でしたらモコモコした靴下は重宝します。
色のかわいいものが良いですね。
⑨上着
冬場などに上着は必須アイテムです。
検査や売店に行く時に重宝します。
一緒にストールなども良いですね。
⑩帽子
抗がん剤治療で髪の毛が抜けてしまうので、
おしゃれな帽子をプレゼントしてあげましょう。
ニットだと肌が弱い人はかゆくなるので気をつけてください。
⑪お菓子
基本的にはダメなのですが、
何か食べたいお菓子ある?と聞いてみてから購入しましょう。
意外にガムが良い人もいます。
「無」になれるというか、気晴らしになるということです。
⑫保湿クリーム
乾燥する病室では必要ですね。
無香料が良いです。
⑬お金
正直とても嬉しいということですが、
家族の方に相談して渡すと良いでしょう。
色々とお金がかかるのは事実ですから嬉しいと思います。
ただ、あまり高額なのも気を使わせてしまいますので、
「○○(テレビカードや洗濯など)代に使って。」
と気軽に渡すのが良いでしょう。
友人だからこそ気を使わせない配慮が必要です。
❤ 最後に ❤
友人はおかげさまで退院できる事が出来ました。
「ぶっちゃけ、長期入院になると
だんだん人が見舞いに来なくなる。」
と言っていました。
病気が病気なので、皆さん配慮していたと思いますが、
「現実はそうだよね。」
と少し寂しそうに呟いていました。
私は病院と家が近く比較的時間があったので、
友人と連絡を取りながら病室に行ったり、
手紙を置いていったりするようにしていました。
今はお互い違う土地で生活しているのでなかなか会えませんが、
また何かあったら手助け出来たらいいなと思います。
お見舞いをしにいく人がいる人に参考になればうれしいです。