得心(とくしん)という言葉がありますが、
あまり現代では使われないので、意味を知らない、
という人も多いんじゃないでしょうか?
確かに、日常会話の中で、得心なんて言葉、
あまり聞いたことがありませんよね。
では、この得心という言葉は、
一体どんな意味を持っているのか、
またなぜ普段は使われないのか、
そしてどういう場面で使うのかを解説していきます。
得心とはどういう意味があるの?
得心(とくしん)には、『よく理解する』とか、
『納得する』という意味があるんです。
よく時代劇や小説などの中で、
『得心(とくしん)がいく』、という言葉が使われますが、
これは『釈然としていなかった気持ちがおさまる』、
という意味を持っているんですよ。
つまり、納得と同じ意味合いとして使われる言葉なんですね。
でも、この得心という言葉は、
あまり日常会話の中で聞かないですよね。
それはなぜなんでしょうか?
得心という言葉は、納得した、の古い言い回しで、
それこそ昔の人は『得心しました』とか話していたそうですよ。
でも現代では、何かを理解した時には、
納得しました、とか、承知しました、という言葉を使うため、
得心という言葉は滅多に話さなくなりました。
また、得心した、というのは、
古めかしいだけじゃなくて、割と堅苦しい言い方なので、
日常的に聞くことも使うこともなくなっているんですね。
もし現代で、得心した、という言葉が使われるのだとしたら、
それこそ時代劇の中とかが多いんじゃないでしょうか?
得心とは、納得したという言葉の古い言い回しで、
現代では使われることはほとんどない、
ということなので、もし良かったら覚えておいてください。
得心とはどういう場面で使うべき言葉なの?
今ではあまり使われない言葉ですが、
得心とは、具体的にどんな場面で使う言葉なんでしょうか?
例えば、ある事柄を説明されて、
十分に理解し、納得したのであれば、
『得心しました』と伝えます。
誰かに理解できる説明を求める時に、
『得心のいく説明をしてください』、
などとも言いますね。
反対に、納得いかない、理解できない場合には、
『得心できかねます』とか、
昔の人なら、『得心がいかぬ』などと言います。
例えば、『彼の行動は得心がいかない』など。
要するに、納得や理解、という言葉を使う場面なら、
得心、という言葉を使えるわけですね。
でもやっぱり、得心という言葉は、
意味はなんとなく分かったとしても、
あまり普段使わないと思うんです。
何かを説明されて理解した時に、
『得心しました』なんて返事しないですよね。
だから今まで通りに『理解しました』、
『納得できました』って言う方が、
日常会話としてすごく自然ではないでしょうか?
でも知識として、得心という言葉の意味や、
使い方などを覚えておいても良いかも知れませんね。
まとめ
得心とは、納得した、理解した、
という言葉と同じ意味です。
ただ、昔の言い方なので、現代ではあまり使われなくなりました。
何かを説明されて納得した場面などに、
『得心した』とか『得心がいく』というように使います。
普段の会話ではほとんど使う機会はないと思われますが、
時代劇などできっと出てくるので、
覚えておいて損はありませんよ。