おめでとうございました!
…違和感しかありません。
どう考えても変ですよね。
それでも日常のシーンや、
結婚式、卒業式や誕生日など
お祝いのシーンで聞く機会があります。
結論から言えば、
『おめでとうございました』
という言葉は、
祝福の気持ちを述べていることには変わりないし、
日本語の定義としては間違っていません。
ただし!
やはりあなたや私のように
違和感を覚える人間があまりに多いので、
使わない方が良いですね。
違和感を覚える理由は、
過去形に見える「た」で終わるところにあります。
この「た」は、「完了形」です。
なので、日本語的におめでとうございました
と使っても問題ないのですね。
もう少し詳しく見ていきましょう。
『おめでとうございました』は、過去形じゃなくて完了形
私自身、
おめでとうございまし「た」とあるので、
過去形なのではないか?
なんだこの日本語はと思っていました。
でも、
これって過去形ではなくて完了形なのですね。
ちょっとわかりにくいので実例をあげていきます。
例えば結婚式。
結婚式をしている時点で、
結婚という状態が決まっていますよね。
↓
結婚と言う状態になっている
↓
結婚が完了している
完了しているので、
完了形のおめでとうございましたを使っていい!
ということです。
なんか言葉遊びのようですね。笑
お恥ずかしいですが、
私も調べるまで過去形だと思っていたので
なんじゃこの日本語おかしいだろと思っていました。笑
同じようにけっこう勘違いしている人は多そうですよ。
個人的には、
過去形にも聞こえやすいので、
使わないほうが無難
だと思います。
ただ、先日も実際に参加した友人の結婚式で、
司会の方が
「本日は誠におめでとうございます!」
と言ってましたので、
モヤっとしますけど、プロの言うことなので
誤用でもないし、良いとは思います。
ただ、もしも私が
友人スピーチ、主賓あいさつ、をする機会があるなら、
使わないようにします。
後で回りにグチャグチャ言われるのも嫌なので…。
「ご卒業おめでとうございました」は使わないほうが無難?

同様の理由で、
卒業式などでも使わないほうが良いと思います。
仮に自分が校長だったら、
原稿には書きませんね。
おめでとうございます、で
無難に現在形でまとめます。
また、何か賞を取ったりだとか、
そんなときも「おめでとうございました」
は使えそうですけど、
よっぽど教養がある人達の集まりでない限りは
使わないほうが良いでしょうね。
芥川賞とか直木賞とか?
文学を扱う賞でだったら
しっくり来るかななんて思いますけど。
おわりに

結局、おめでとうの気持ちを伝えたい相手が
そうではないのか?
によって使い分けるのが正しいということですが、
我々の認識が追い付いていないので、
できれば、使わないようにしたほうがいいんじゃないか…
というのが私なりの結論です。
日本語って奥深いですねー。
おめでとうございました に、
違和感ある…気持ち悪い…と感じていたあなたの
スッキリ感に貢献できたのであれば幸いです。