俳句は、五・七・五の17文字に季節と
自分の思いを入れる定型詩です。
たった17文字の中に自分の気持ちを表現するのは
とても難しいですよね。
まずは季語を探して、表現してみましょう。
秋が直接使われた言葉は沢山ありますよね!!
秋は食べ物も豊富ですし景色も様々ですので、
季語が沢山あります。
まだまだ知らない「秋」がつく季語が沢山ありました。
読み方、意味も理解しながら俳句を作る時に使ってみましょう。
・水の秋(みずのあき)
水そのものより、水全体をとらえた言い方
・行く秋(ゆくあき):秋行く、秋の名残、秋過ぐ
秋が過ぎつつある頃の季節感をいう。さびしさ物悲しい感じ。
・立秋(りっしゅう):秋立つ、秋来る、秋に入る
立秋を境に急に心身が引き締まるように感じること。
・仲秋(ちゅうしゅう):秋半ば
9月中旬頃。初秋、晩秋に対して仲秋という。
・晩秋(ばんしゅう):末の秋
三秋のうち、冬に近い1ヶ月間。
・秋陰(しゅういん):秋曇、秋陰り
秋は予想以上にどんよりと曇った天気の日が多い。
・秋色(しゅうしょく):秋の色、秋の光、秋景色
秋の気配、景色。
・秋分(しゅうぶん):秋分の日
白露(9月8日頃)の後15日、新暦9月22.23日頃。
・秋霖(しゅうりん)
じとじと降り続く秋の長雨をいう。
・初秋(しょしゅう):新秋、秋初め、秋浅し
初秋、仲秋、晩秋に分けた最初の月。8月中頃で朝晩は涼しくなる。
・秋の田(あきのた):秋田
豊かに稲穂が成熟して垂れた秋の田。
・秋の波(あきのなみ):秋の浪
海は静けさを増し、色も青さも失いどことなく寂しい。
・秋の虹(あきのにじ)
大気が澄んでいるため、鮮明で印象的。
・秋の野(あきのの):秋郊、秋野、秋の原
秋の野原。花野というほどには花は咲いていないこと。
・秋の初風(あきのはつかぜ)
秋の初め頃吹くややあらい風。
・秋の日(あきのひ):秋日、秋日陰、秋日向
俳句では秋の太陽、日差しをさしていう場合が多い。
・秋の水(あきのみず):秋水
秋から冬にかけて、水は底が見透せる程に澄む。
・秋の山(あきのやま):秋山、秋の峰、秋嶺
木々の葉が極彩色に彩られ華やいだ姿を見せてくれる。
・秋の闇(あきのやみ)
秋の闇は深い寂しさがただよう。
・秋の夕焼け(あきのゆうやけ):秋夕焼、秋入日
秋は空気が澄み、夕焼けが美しいが夏に比べ時間的に短い。
・秋の夜(あきのよ):秋夜、夜半の秋
日が暮れるのが早く、宵(日が暮れてからしばらくの間)から夜まで団らんの時も長くなる
・秋の宵(あきのよい):宵の秋
秋の日が暮れ虫の声も聞こえ、夜になっていくところ。
・秋晴(あきばれ):秋日和、秋晴るる
秋空に一片の曇りもなく晴れ渡ったものをいう。
・秋彼岸(あきひがん)
秋分の日を中日とした前後7日間。この頃から徐々に涼しくなる。
・秋早(あきひでり)
立秋後に気温の高い晴日が続くことがあり早らしい感じがする。
・秋めく(あきめく):秋づく
暑さの中にも日一日と秋の気配が濃くなる感じ。
・秋麗(あきうらら)
うららかには晴れた秋の日。
・秋惜しむ(あきおしむ)
秋のまさに過ぎてゆかんとする頃で、晩秋の終わりを意味する。
・秋風(あきかぜ):秋の風、秋の風、風の秋
秋に吹く風全般を言うが、時には爽やかに或いは身にしみる秋の風。
・秋乾く(あきかわく)
爽やかな秋の、湿度も低く、さっぱりと乾燥した感じ。
・秋され(あきされ)
風物全てが秋らしくなったことをいう。
・秋時雨(あきしぐれ):秋の村雨
冬近く、しかし秋のうちに降る時雨でいたずらにわびしさを増す。
・秋湿(あきじめり)
秋の長雨で辺りが冷えびえとして湿った感じになる。
・秋出水(あきでみず)
例年秋は集中豪雨や台風の為に洪水に見舞われる。
・秋の朝(あきのあさ):秋暁、秋の夜明
残暑はきついが、朝晩どことなくさわやかになり秋の到来を告げる。
・秋の雨(あきのあめ):秋雨、秋微雨、秋ついり
秋は天候不順で雨が降り続く事が多く、どこか沈んでもの寂しい。
・秋の海(あきのうみ):秋渚、秋の浜、秋の潮
海水浴で賑わった海辺の人影もなく静けさを増す。
・秋の川(あきのかわ):秋江、秋の江、秋川
豊かに水をたたえる大河。清らかな川瀬。辺りの草木も色づいていく。
・秋の雲(あきのくも):秋雲
浮かんでは流れる雲。どこか郷愁を誘う雲である。
・秋の声(あきのこえ):秋声、秋の音
風雨の声。物の音。草木のそよぎ。気配等々敏感に感じられる
・秋の暮(あきのくれ):秋の夕、秋の夕暮れ
秋の日暮れどき。秋の日はつるべ落としといわれる位にに早い。
・秋の潮(秋の潮):秋潮
秋の潮は干満の差が激しい。人気の無くなった海岸は寂しい。
・秋の霜(あきのしも):秋霜
晩秋既に見る初霜をいい、まだ多くは降らないが、往々に草木を痛める。
・秋の空(あきのそら):秋空、秋天
高く澄み渡った秋の青空は、遠くの山々も近くに鮮やかに見えてくる。
いかがですか?
結構、たくさんありますよね。
秋ということ言葉から連想される作物や風景について!!
秋は実りの秋というぐらいですから沢山の食べ物があります。
身近なものをピックアップしてみました。
✱ 桃・梨・柿・林檎・葡萄・栗・いちじく・くるみ・金柑・れもん・ゆず・だいだい・椎の実・銀杏・山葡萄・唐辛子・生姜・落花生・菊・コスモス・南瓜・甘藷・馬鈴薯・稲・蕎麦の花・秋の七草・萩・撫子・しめぢ・椎茸・松茸・あけび
など様々です。
✱ 風景といえば、秋晴れ・鰯雲・富士の初雪・秋の雷・稲妻・稲刈・冬支度・運動会・豊作・菊祭・紅葉・月見、
などでしょうか。
❤ 最後に ❤
いつも使っている呼び名が、
季語になると少し違うニュアンスになる言葉もあります。
それだけで、大分味のある俳句が出来そうですね。^^