冬は夜も長く、空気が澄んでいるので星の観察に適しています。
冬休みの宿題に、星の観察が出ることもよくありますね。
今回は、冬の星の観察の代表ともいえる、
オリオン座と冬の大三角について調べてみました。
【オリオン座と冬の大三角の位置を予め予習しておく】
12月下旬から1月上旬にかけて、
夜の8時ごろ東の空を観察してみましょう。
遅い時間になるにしたがい、西へ移動していきます。
オリオン座は、赤く強く光るペテルギウスと
真ん中に3つ並んだ星が特徴的な星座です。
赤く光る星を目印にすると、見つけやすいでしょう。
オリオン座の左側に目をやると、
赤く光るペテルギウスの少し下に光るシリウス、
左上にプロキオンという星が見えます。
この3つの光の強い星を結んだ、
下向きの三角が冬の大三角です。
まずは、赤い星を探しオリオン座が見つかれば
冬の大三角も見つけやすいですよ。
【天気予報を調べて、星がきれいに見えそうな日を調べておく】
せっかく星の観察をするなら、星がよく見えそうな日を天気予報を見て調べておきましょう。
星がよく見える条件としては
- 雲がなく、晴れている
- 気温の低い日
気温の低い日は、モヤのように見えるものが空気中に少ないため、星空もよく見えます。
- 大気の状態がよい
天気は外に出れば一目瞭然ですが、
大気の状態を確認するのに便利なのが
各都市にあるライブカメラです。
ライブカメラの映像が鮮明な日は、
星もよく見えるので是非確認してみてはいかがでしょう。
【オリオンの神話】
ちなみに、星座は古代ギリシャの神話と関わりがあります。ギリシャ神話のお話も少し知っていると、夜空を見る楽しさも広がりますよね。
オリオン座にまつわる神話を2つご紹介します。
オリオン座とサソリ座
オリオン座は、とても身体の大きなオリオンという男性が
モチーフとなっています。
オリオンは身体が大きく、力持ちの狩人でした。
自分のチカラを自慢したことに、女神ヘーラが怒り、
サソリに刺されました。
サソリの強い毒には、さすがのオリオンも勝てずで死んでしまったそうです。
そのため今でも苦手なサソリから逃げるので、
さそり座が夜空に上るとオリオン座は沈んでいってしまうのです。
月とオリオン座
オリオンは月と狩りの女神アルテミスと、
とても仲が良かったです。
しかし、それを知ったアルテミスの兄アポロンは認めず、
ある日海にいたオリオンの頭を“黄金の岩”と嘘をつき、
アルテミスに弓でいるように言います。
オリオンは、何も知らないアルテミスによって
弓で射られて命を落としてしまいます。
その事をとても悲しんだアルテミスは、
大神ゼウスに頼んでオリオンを星座として、
空にあげてもらったのです。
今でも冬の夜空では、オリオンに会うため
月がオリオン座を通って上っていくのだそうです。
神話ではオリオンは2度も死んでしまったことになるのでしょうか。
でも、ロマンチックで面白いですね。
【まとめ】
都市部だと街の明かりが強く、
どうしても繊細な星の光はかき消されてしまいます。
また都会では空が大きく開けて見えない為に、
星の観察も難しかったりしますよね。
可能であれば、親子で
山など暗く空の開けた場所へ行ってみるのも、オススメです。
今の季節にしか見られない、
綺麗な星空をじっくり観察してみてください。
その際には冷えて風邪をひかないように、
防寒対策をしっかりとしてくださいね。