顔や手をペロッとなめてくれた時、
猫の口がなんだか「臭いにおい」がすることはありませんか?
それは、もしかしたら歯周病や歯肉炎かもしれません。
ここでは、猫の口やよだれが臭いときに考えられる
歯周病や歯肉炎、その他の病気、
飼い主ができるセルフケア方法について
お話していきます。
猫の口の中が臭いことによって疑われる病気とは?
人間もよくなる病気で、
20代でも約7割の人がかかっていると言われる、
とても一般的な病気です。
(日本生活習慣病予防委員会より。)
猫は歯みがきやうがいをする習慣はありませんから、
足の裏から体中を舐めて、毛づくろいする猫の口の中は
雑菌がたまりやすいのです。
また、生後6~8年たつと
体力や免疫力が次第に低下してゆくので
年をとった猫ほど症状は重くなりやすいといえるでしょう。
症状としてよくあるのは、
口が臭い、よだれが臭い、血が混じっている
などです。
また、歯周病や歯肉炎だけでなく
多くの病気に対する疑いがあります。
代謝に関するものだと: 糖尿病 尿毒症
呼吸器に関するものだと: 鼻炎、副鼻腔炎、肺がん
重度の腎疾患だと:胃腸疾患 巨大食堂、腫瘍、異物
口周囲の皮膚に関するものだと:口唇皺壁膿皮症
口腔内に関するものだと:咽頭炎、扁桃腺炎、腫瘍
その他、感染症 細菌、真菌、ウイルス、
自己免疫疾患や好酸球性肉芽種症症候群など。
想像していたよりも多くておどろきます。
ただし、上記のものだとすると、
ほかの症状が強く出ていることのほうが多いため
口臭は副次的なものとなります。
私の猫の腫瘍の話。
私が飼育していた猫は、
口の中に腫瘍ができたことがありました。
腫瘍があると、
口が異様に臭くよだれに血の色が混じり
食べるときにいつもとは違う口の動かし方をしておかしいことに気づきました。
おそらく、痛かったのでしょう。
すぐに獣医さんにかかり、薬をもらって治しました。
ふだんから猫の仕草をよく観察してあげることが大切ですね。
猫の口が臭いことへの対策は病気を治すことです。病院へ行く前にできるセルフケアとは?
口の中が臭いというのは、
病気の可能性があるのだということがおわかりいただけたと思います。
まず病院へ行き、適切な治療をすることが必要です。
では、口の中のトラブルを防ぐために
飼い主ができるケアとはなんでしょうか。
口を歯磨きしたり、布でぬぐう
有効なのは、
口の中を清潔に保つことです。
口の中をブラシで歯みがきしたり、歯茎を布でぬぐう
などの処置をすると良いですよ。
子猫のうちから行えば、慣れさせやすいです。
成猫で慣れておらずどうしてもの場合は、
かまれても大丈夫なように厚手の手袋などをつけて
押さえつけるしかありませんが・・・。
そのレベルであれば、
おとなしく、獣医さんに任せたほうが良いですね。
ただし、成猫であってもできる範囲で慣れさせることは可能です。
遊びの中に取り入れる方法が良いですよ。
布製のロープや清潔な布にじゃれさせ、
わざと噛ませることによって口の中の雑菌を取るようにします。
うちの猫は、
ちょっと太めでやわらかい
綿で編みこみされたものが好きでした。
もちろん使用後はきれいに洗浄して
よく干してくださいね。
エサを変える
また、エサを変えるのも有効な場合があります。
安いエサの中には、添加物や混ぜ物などがかなり入っており、
口臭の原因となることがあります。
うちの猫も、最初は400円くらいのエサを与えていましたが、
同じ量で2000~3000円の天然素材のものに切り替えたら
口臭がぐっと減りました。
ウェットだと歯にも悪いため、
ドライのロイヤルカナンや、ニュートロなどが良かったです。
出費が痛いですが、
医者に行くより断然安く済みますのでよしとしています。
何より、猫が健康になってくれるなら・・・と思います。
まとめ
大切な愛猫の口の中も、人間と同じようにケアしてあげることが、元気で
長生きすることにつながっていきます。
腫瘍などがあるようなら、獣医さんに見せましょう。
口臭がするのはとても心配だと思いますが、
エサをすこし良いものにするだけでも改善することがあります。
癒してくれる愛猫のためにできることはやってあげたいですね。