女性の体はとてもデリケートで、急激に太ったり痩せたりすると、
ホルモンバランスが崩れて生理不順になることがあります。
たかが生理と侮ってはいけません。
生理不順を放置したら、子宮や卵巣の機能が低下して、
妊娠しにくい体質になってしまうことも。
そこで、今回は体重の急激な変化と生理不順の関係について
じっくりお話していきたいと思います。
身体に大きな変化があると、ホルモンバランスも大きく変わる!
生理は女性ホルモンのエストロゲンが関係しています。
エストロゲンとは、女性らしさを維持するためのホルモンで、
20代から30代頃にはたくさん分泌されるのですが、
40代後半くらいからどんどん減少していきます。
ここで体重の話に戻りますが、
太ってしまうと、当然ながら脂肪も増えますよね?
実は、この脂肪細胞にエストロゲンを作りだす働きがあるので、
肥満になれば体内のエストロゲンが増加し、
痩せれば逆に減少していくという仕組みになっています。
女性らしさをキープするためのホルモンなら、
増えてもかまわないと思いがちですが、
やはり何でも極端すぎるのはダメなんですね。
肥満などによりエストロゲンが過剰分泌されると、
卵巣がうまく卵子を排出できず、生理不順になったり、
生理が重くなったりすることが分かっています。
エストロゲンが多くても少なくてもダメで、
どちらか一方に偏ると、体内のバランスが崩れ、
生理不順につながってしまうのです。
また、エストロゲンの安定は乳がんや子宮がんの予防にもなります。
エストロゲンの分泌量は血液検査で簡単に調べられるので、
気になる方は病院でチェックしてみて下さいね。
生理が順調になるために心がけたい生活習慣。不安なら、病院の受診も視野に。
ところで、あなたは正常な生理周期をご存知ですか?
一般的に、25日~38日周期なら正常とされています。
月経周期が24日以内なら短すぎですし、
39日以上だと今度は長すぎます。
月経周期が短かったり長かったりすると、
卵胞が十分に成長できませんので、
こういう状態をそのまま放置すると、
妊娠しにくい体質になる可能性があります。
体重の変化による生理不順を治す方法は、
規則正しい生活と食事の見直しです。
夜は睡眠をたっぷりとるとか、食事を抜かないとか、
適度な運動を心がけるなどですね。
基本的なことですが、この部分をおろそかにしてはいけません。
不規則な生活習慣を変えただけで、
生理不順が治ったという人は少なからずいますので。
ポイントは体重を、時間をかけてゆっくり戻していくことです。
ここで急激なダイエットなどを行うと逆効果!
余計なストレスがかかり、さらなる体重の増加にもつながります。
ただし、
生活リズムや食生活を改善しても体重がほとんど変化せず、
生理不順も治らない・・・
という場合は違う病気が原因の可能性もあるため、
すみやかに病院へ行って医師の診断を受けて下さいね。
まとめ
女性の美容と健康に大きく関わっているエストロゲン。
このエストロゲンは年齢とともに減るのが自然なのですが、
やはり女性である以上は何とかして若さと美しさを保ちたいものです。
そこで注目したいのは、エストロゲンと同じような
働きをしてくれる大豆イソフラボン!
大豆イソフラボンは納豆・味噌汁・豆腐などの
大豆製品に含まれている成分です。
大豆は日本人の食事には欠かせませんよね。
いくつになっても美しさをキープしたいなら、
大豆を意識的に摂ってみて下さい。
ただし、大豆イソフラボンの過剰摂取もNGです。
大豆イソフラボンもエストロゲンと同じで、
摂りすぎはホルモンバランスの乱れにつながるため、
適度な摂取を心がけましょう。