アロマオイルは
エッセンシャルオイルや精油などと呼ばれていますが、
厳密にいうと同じ意味ではありません。
エッセンシャルオイル(精油)とは、
100%天然の成分でできたオイルのこと。
アロマオイルは、
エッセンシャルオイルを指す場合もありますが、
天然成分に合成香料を加えたものや、
中には100%合成オイルのことを指す場合もあります。
当然、アロマテラピーとして使えるのは、
天然のエッセンシャルオイルだけ。
合成アロマでは、殺菌・抗菌効果も期待できません。
精油は天然の植物成分を時間をかけて抽出したものなので、
当然ながら、価格は決して安いとはいえません。
多少、使用期限を過ぎてしまっても、
何とかして使い切りたいと思うでしょう。
今日は
古くなったアロマオイルを
最後まで使い切るための裏ワザをお伝えします。
種類によって古くなったほうが熟成するアロマオイルもある
この記事では、
アロマオイルという言葉を天然成分100%の
エッセンシャルオイルを指すものとしますが、
一般的に、
アロマオイルの使用期限は開封後1~2年程度とされています。
柑橘系のアロマオイルはさらに寿命が短くて
半年くらいで期限切れとなります。
ただ、パチューリ(パチュリーやパチョリとも呼ばれる)
やサンダルウッドは
古くなるほどに熟成していき、約10年は使えるそうです。
しかしながら、期限切れのオイルは酸化が進んでいるため、
体に直接使うのは控えた方がいいでしょう。
このような古いアロマオイルは多少期限を過ぎていても、
香りが不快でなければ、掃除や虫よけなどに使うことができます。
いますぐ実践!古くなったアロマオイルの活用法とは?
古いアロマオイルを使うかどうかの判断は
自分の感覚に頼るしかないのですが、
次の2点をクリアしていれば再利用できるでしょう。
・アロマオイルの香り → 匂いが弱いかどうか、不快かどうか?
・アロマオイルの質感 → 濁ったり、ドロドロしていないか?
香りも質感もOKと感じたら、以下のような方法を試してみて下さい。
■掃除に使う。
・水ぶき用のバケツに精油を10滴くらい入れる。
※殺菌作用があるティートゥリーやペパーミントがおすすめ。
・重層50gに精油を10滴ほど加えてよく混ぜればアロマクレンザーの完成。
※柑橘系アロマは油汚れに効果があるので、キッチンの掃除におすすめ。
古いアロマオイルが肌に触れるのに抵抗があるなら、
掃除用の手袋を使って下さいね。
■消臭剤として使う。
アロマオイルでルームスプレーを作っちゃいます。
作り方はとっても簡単!
下記の分量で、まず無水エタノールと精油を混ぜて、
精製水を加えれば消臭アロマスプレーの完成です。
・無水エタノール 10ml
・精製水 20ml
・精油 6~12滴(濃度1~2%)
※スプレー付きの斜光容器で冷暗所に保管すること。
※2週間~1ヵ月を目安に使い切ること。
おすすめの精油はレモングラス、ティートゥリー、
ラベンダー、ペパーミントなどですが、
お好きな香りのオイルで作ればいいと思います。
また、水と油はどうしても分離してしまうので、
使用する度によく振って下さいね。
■虫よけに使う。
精油の中には、虫よけに使えるものもあるんです。
これを利用しない手はありませんよね。
虫よけスプレーの作り方も消臭スプレーとほぼ同じで、
無水エタノールと精油を混ぜた後、
精製水を加えたら出来上がりです。
下記の通り、分量と精油の種類が違うので
その点だけ注意して下さい。
・無水エタノール 5ml
・精製水 45ml
・精油 10滴(濃度1%)
※スプレー付きの斜光容器で冷暗所に保管すること。
※2週間を目安に使い切ること。
虫よけ効果のあるエッセンシャルオイルは、
ユーカリ・レモングラス、シトロネラ、ゼラニウム、ペパーミントです。
これらの中で、ペパーミントはやや効果が弱めで、
シトロネラは刺激が強いかもしれません。
ペットのいるご家庭では、シトロネラは避けた方がいいでしょう。
代わりにレモングラスなどをご使用下さい。
まとめ
様々な癒し効果のあるアロマオイルですが、
使い方によっては、悪影響を及ぼすことも。
特に、小さなお子様に対してや妊娠中・授乳中の女性などは
専門家のアドバイスを受けた方がいいでしょう。
ちなみに、精油を肌につける場合は濃度1%、
3歳未満の子どもや敏感肌の方は0.5%以下が目安です。
今日は古くなったアロマオイルをいかにして
最後まで使い切るかという話題でしたが、
明らかに香りがおかしいと感じるようなものは潔く捨てましょう。
無理やり使って体調不良になったら意味がありません。
アロマオイルは気分よく楽しく使って下さいね。